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コンノートプレイスの混乱 [インド心残り]

コンノートプレイスの外周で街路改修改装工事が開始されたのは今年1月のことだ。

僕は職場がこの外周の外側のビルにあり、昼食の際にはオフィスを出て外周内側の商店街の中にあるレストランか外周外側の道路沿いにある定食屋に行くことが多かったのだが、この道路を渡る地下道が封鎖されて混雑する道路をいつ変わるかもわからぬ信号など当てにせずに渡らなければならなかったり、或いは道幅が制限されているために路肩いっぱいのところを走ってくる車やバイクに注意しながら路肩を歩いて定食屋に行ったりするのはなかなか至難の業だ。昼食に出かけるのも命がけだった。計画では地下道をもっと沢山設けるということだったが、工期を考えたら歩道橋の方がよかったのではないかとすら思う。お陰で多くの店舗が来店者数の激減で影響を受けている。結構気に入っていた南インド料理のレストラン『Banana Leaf』や『Mosaic』も、主要グルメ雑誌や新聞紙上でも紹介される名店だったにも関わらず、店舗改装を理由に店を閉じてしまって今日に至っている。

当初発表ではこの改修改装工事は6ヵ月で終了すると言われていた。それから間もなく目標の6ヵ月が終わろうとしているが、工事が終了する気配はいっこうにない。

そんな時、6月10日(木)付のHindu紙第2面に「コンノートプレイスの改修改装工事は時間がかかりそう(CP renovation to take longer)」(Manisha Jha通信員)という記事が掲載された。
【ニューデリー発】 首都の心臓部ともいえるコンノートプレイス(CP)で掘り起こされた通路を歩くのに疲れた買物客は、もうしばらくの間待たねばならないだろう。ニューデリー市(NDMC)が67億1000万ルピーもの予算を投入して進めている再開発プロジェクトは、主要セクションの工事が7月か8月にならないと終了しない見込みである。それ以外のセクションは10月の英連邦スポーツ競技会を終えてからでないと着工しない。
 ショッピングアーケードの改装工事はCPの10ブロックで行なわれている他、同時並行でバラカンバ・ロードとパンチキアン・ロードで新たな地下通路を4ヵ所、これに隣接して駐車場の拡張・増強工事が進められている。地下通路建設現場近くでは道路交通は道幅が限定されているが、地下通路建設は現在全工程の1/3程度しか終わっていない。(中略)6月末までには歩行客は6月末までには最低限の地下通路利用は可能になる見通しである。
 「地下通路は8月か9月には完成します。地下通路に隣接する駐車場は8月予定です。アーケードの改装工事は6月末か7月でしょう。現行駐車場の改装はCブロックとDブロックでは終了しており、現在E、Fブロックで工事が進行中です。(後略)」――NDMC関係者はこう述べる。
 工事が遅れている理由について、このNDMC関係者はこう説明している。「アーケード改装工事のためにフロア面を除去したところ、建物を支える土台や支柱といったコンクリート構造物が下にないことがわかりました。このため、こうした基盤整備から始める必要が生じたのです。この工事にはさらに15~20日を要する見込みです。それだけではなく、現時点でもstumbling blocksがありません。」
*記事全文は下記URLからダウンロード可能。疲れてきたのであとは下記をご覧下さい。
 http://www.thehindu.com/2010/06/10/stories/2010061057820200.htm

CP.jpg市当局の関係者の説明を聞いていて、CPのショッピングアーケードの通路はタイル1枚剥がすといきなり土だというのは実際に僕も歩いているからよくわかるが、そんなこと設計段階で把握していなかったというのが驚きだった。ただ、結局英連邦スポーツ競技会の前に工事が全て終わらないという見通しについては想定の範囲である。どうせ「ようこそ、友邦国の選手と応援団の皆様」とかいったペイントを施した壁で工事が終わってない場所を覆ってしまい、いわば「臭い所に蓋」をした状態で10月を迎えようということだ。別にCPに限らず、市内各所でこうしたスチール板で覆われた場所を見かけることになるだろう。

改装なったCPのアーケードを歩いてから離任したかったのだが、僕の離任の時期が早まってしまったため、かなわなくなったのが残念だ。

正直、この時期の赴帰任は罪作りだなと思う。離任前にお世話になったインド人の方にできるだけ会っておきたいと思うものの、多くの方が夏休みを取られている。先週金曜日にも、3年間僕の部下として働いてくれたスタッフが夏休みに入るというので、離任まで2週間もあるのに一足先に離任の挨拶をさせてもらった。(もっとも、僕が最も「クビにしてやりたい」と思っていた別のスタッフは、さらに1週間前から休暇に入り、僕が離任した直後に職場復帰するという、誰がどう見ても嫌味な日程で既に休んでいる。)

逆に、赴任してくる場合も、お子様を連れて来られる方は学校も休みで生徒さんのいるご家庭も夏休みで一時帰国中の方が多いため、6月中の情報収集にはかなりの制約が付くようである。
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