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真岡鉄道、冬景色 [趣味]

AFPのニュース素材選択の基準はよくわからないが、時々いいなと思うような記事が掲載されることがある。真岡鉄道のSLの写真なんてのはその典型例で、1月23日にAFPのカメラマンが撮ってきた写真をそのまま載せ、特に解説記事も付けていない。ただの写真だけの記事である。

懐かしいです。10年前の2000年夏、僕は家族連れで真岡鉄道乗車の旅に出かけている。当時3歳だった長男が鉄道好きの片鱗を見せ始めていた頃で、当時住んでいた京王線聖蹟桜ケ丘では、時々彼を連れて多摩川堤防に行き、鉄橋を渡って走る京王線の列車を見せていたものだった。『機関車トーマス』が大好きで、随分とビデオを見ていたと記憶している。そして、蒸気機関車に対する期待感を目いっぱい高めておいてそれで連れて行ったのが真岡鉄道だったというわけ。

当然大喜びで、機関室を見せてもらい、機関士が石炭をくべるところも見せてもらって大興奮だった。かくいう僕も、高々とかき慣らされた汽笛には心が高鳴った。下館から真岡を経由して茂木まで行き、そこで昼食を食べてまた下館まで引き返すという往復3時間ほどの旅だった。ワシントンDCから比較的短時間で行ける場所での汽車の旅(Train Ride)は相当頻繁にやっていた米国駐在時代も含め、僕が家族サービスに相当な時間が割けた良い時代だった。

*米国駐在時代の列車の旅の記録は下記URLからご覧いただけます。
 http://www.sanchai.net/Railways.htm

今や子供の数も3人に増え、仕事上の責任も増して休日出勤も時々行なうようになると、なかなか思ったように休暇も取れなくなった。5人家族の旅行など、準備に時間もかかるし行けば金もかかる。インドで5人で住んでいた頃等、インド国内旅行というのにも全く行けなかった。そうこうするうちに長男も12歳になり、家族旅行に一緒に来てくれる年齢でもなくなってきて、さらには無期限の単身赴任生活に突入して、家族旅行など考えることもあり得なくなった。

長男も、今年は中学1年生になる。ガンオタ(ガンダム・オタク)になりつつある彼に、「機関車トーマス」と実存するSLに興奮しまくっていたあの頃の面影は殆どない。投資だと考えたら回収はあまりできていないだろう。でも、楽しかったことは間違いない。

あの古き良き時代はもう二度と訪れないだろうなと思うと少し寂しい気持ちがする。
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