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特養ホームは需要超過 [少子高齢化]

特養待機42万人 4割超が重度要介護
12月22日配信 産経新聞
 厚生労働省は22日、特別養護老人ホームへの入所を希望している待機者が全国で約42万1千人(12月集計)だったと発表した。待機者を1~5までの要介護度でみると、重い4~5の人が約17万9千人(42.4%)に上った。うち約6万7千人(16.0%)は、在宅で家族らの介護を受けている。
 平成18年の厚労省調査では、特養待機者は重複申し込み分も含めて約38万5千人。増加傾向にあり、特養の整備が需要に追い付いていない現状が裏付けられた形だ。
 長妻昭厚労相は同日の記者会見で「特養の定員と同じくらいの人数が待機しているという深刻な状況だ。対応策を強化していきたい」と述べた。
 在宅の待機者は計約19万9千人で、全体の47.2%を占めた。在宅以外では、病院や診療所(約5万4千人)、介護老人保健施設(約7万2千人)、グループホーム(約1万3千人)、介護療養病床(約1万1千人)が多かった。

22日の日本での報道ではいちばん目を引いたのがこの記事だった。僕もこういう問題意識を持ち始めてから周囲を見回すよう努めるようになったが、高齢者介護施設やサービス事業所の数はものすごく増えたと思う。それでも特養ホームは需要に追い付いていないという。高齢化のスピードが急激だったとはいえ人口動態上は予め予測もできた筈で、それでも供給が追い付かなかったということは、何でそうなってしまったのかが問われなければいけないと思う。

高齢化率は今は20%を少し上回る程度だが、今後2050年までには35%程度まで上昇する。しかも、今後の日本人の人口構成上最も急激に増える年齢層は80歳以上のグループで、これまた2050年頃までには総人口の20%を占めるまでに至る。長妻大臣が「深刻な状況」というのはその通りで、これからもっと悪化するだろう。15歳から64歳までの年齢層がこれから急激に減少するからだ。介護人材の不足は、これからさらに悪化する。

僕らにできることは、65歳から79歳までの間をできるだけ健康で過ごし、要介護の人のサポートができるぐらいの余力を常に残して貢献し、80歳を過ぎたところで自分もぽっくり行くことかなと考えたりする。そのためには、会社勤めがあったとしても40代の今のうちに介護のスキルをちゃんと身に付け始めること、そして、自分自身が健康であることである(なんてことは体調崩して会社を早退した僕に言えることではないか…)。

「ピンピン・コロリ」は理想である。
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yukikaze

まずはタバコからでしょうね。日本の企業は分煙化が進みつつあると言ってもそれは一角。ほとんどは白い煙の中で会議、打ち合わせというところが多いですからね。営業マンの多くがヤニ臭い口臭を漂わせている日本では長寿は望めそうにありませんし、60代でのコロリは期待できても、80歳代でのコロリは難しそうですね。
by yukikaze (2009-12-22 23:32) 

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