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三鷹市高級茶購入―職員だけが悪いのか [時事]

予算余り高級茶を大量購入、三鷹市職員が戒告処分に
 東京都三鷹市で、市の備品購入を担当する管財課の40代の男性職員が、市職員向けに、ふだん購入している緑茶の40倍の値段の高級品を大量に買い入れ、戒告処分を受けていたことが、22日分かった。
 この職員は昨年3月、いつも購入している1キロ1000円の粉末状の緑茶の40倍に相当する、100グラム4000円の高級緑茶を約5キロ、20万5800円分購入した。伝票には通常の緑茶を200キロ余り買ったように虚偽の記載をしていた。
 高級茶が市役所に届いた時点で同僚がいつものお茶と包装が違うことに気づき、発覚。男性職員は高級茶の購入分を全額返済し、先月末に依願退職した。
 この職員は市の内部調査に対し、「年度末なのに予算が20万円余っていたのでお茶を買って使い切る必要があった」などと話しているという。この問題で、職員の上司だった当時の管財課長ら2人も監督責任を問われて戒告処分を受けた。
 同市の川出公一管財課長は「年度内で予算を使い切るような指導はしていない。当時は緑茶が足りない状況でもなかった。今後、厳重にチェックしたい」と話している。
(読売新聞) - 7月23日10時28分更新
このニュースを見て、妻と二人で笑った。僕達は、政府の機関が単年度予算で年度末に予算を使い切らなければいけないという事例はいくらでも見ている。年度末近くなると道路工事が増えて、傍から見ていると単に道路を掘り返して舗装し直すだけにしか見えない工事も結構あるように思えるのなんかは好例だと思う。それだけに、こんなかわいいニュースがことさらクローズアップされるのは変な気がしてならない。

記事を読む限りで気付いた点を幾つか挙げてみよう。

◆40代で経験豊富な管財担当職員が、こんな見え見えの予算消化促進をやったこと自体、センスの悪さを感じる。単価が元々安いお茶のようなもので20万円の執行促進を図ったらいくらなんでも目立つだろう。AV機器やパソコンでも購入したら一発で執行できてしまうものを、なんでお茶なのか?

◆行政は襟元を正せという意味だろうが、この程度で依願退職に追い込まれるほど過剰な対応をする必要があったのだろうか。もっとたちの悪い事例は探せばいくらでもある筈だ。この程度のことで退職させられるのであれば、今後この類の予算執行促進で危ない橋は誰も渡らなくなるに違いない。

◆この三鷹市役所の管財課長のコメントもひどい。「年度内で予算を使い切る」ことなんかお役所の常識で、そりゃ指導はしていないかもしれないけど、やっていることはそういうことだったんじゃないのか。事をしでかした職員が悪いことは言うまでもないが、こんな言い逃れを上司にされちゃ、管財課の部下はついて来ないだろう。組織のために良かれと思ってしたことなのに上司に簡単にハシゴを外されるのでは、部下はたまったもんじゃない。

依願退職した職員も何か個人で着服したわけじゃないのに、なんだかかわいそうになってしまった。
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