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みんな、ありがとう [仕事が好き]

5月25日(金)、元いた部署のスタッフで歓送会を盛大に開いていただいた。3年7ヶ月も同じ部署にいて、沢山の人の往来を見て来た僕だが、この夜は古くは異動で赴任してきた当時にいたスタッフや、この2月に僕の「人生最大の危機」を僕の近くで過ごしてその時間を共有してくれていたスタッフも駆けつけてくれて、二次会も含めて午前零時を回るまで多くの人が残って楽しい時間を過ごすことができた。企画をしてくれた幹事さん、盛り上げて下さりありがとうございました。

歓送会の席上ではあまり考えた挨拶もできなかったのだけれど、あの時一体何が言いたかったのか、少し考え方を整理してみた。

僕がこの部署で最初に仕えた上司は、この部署をよく「ファミリー」とか「家族的な雰囲気」と例えておられたけれど、2003年10月に来て最初に感じたのは、えらいドライな職場だなということだった。くどいと思われるかもしれないがあえて例を挙げると、2003年11月にルイが生まれた時、職場からはお祝いもしてもらえなかった。僕も3人子供がいるが、お祝いをしてくれない部署というのは初めてだった。別に強要するつもりはないが、そういうのが自発的に起こりづらい職場だったように思う。また、僕が来る以前から働いていたスタッフからは、昼休みに外に食べに行って職場に戻るのが5分遅れ、ひどく怒られたことがあると聞かされた。僕の上司は、時々僕のところに来ては、「○○さんの仕事振りはどうなんだろうか」というような発言を随分とされていた。多分そうやって僕になんとかしろと仰りたかったのだろうと思うが、同時に、きっとこの人は、僕自身のことについても、別のところではこんなふうに、「Sanchaiさんはまったく・・・」なんて仰っているんだろうな思って白けてしまった。「家族的な雰囲気」どころか、かなり重苦しい雰囲気だった。

「使用前」と「使用後」じゃないけれど、当時と今とを比べてみると、慶弔事や異動など、その人にとってはとても重要な機会を捉えてそれをちゃんと祝える雰囲気ができてきたように感じる。僕たちのような管理職が言わなくても当たり前のように祝えるようになったと思う。転勤や転職、古巣の職場・研究室への復帰などのためにここを去っていくスタッフに対しては、昔から見送るスタッフが寄せ書きをする習慣があったが、この1年ほどはその内容が格段にグレードアップし、どこに行っても大切にしてもらえるものになってきたように思う。いい雰囲気ができてきたのではないだろうか。それは僕自身の取組みの成果というよりも、そういうことを大切にしてくれるスタッフが集まってきてくれたからだと思うが、そういうスタッフを集めてくるところでは、僕も多少の貢献ができたかなと思っている。

そんなわけで、いただいた寄せ書きは新天地に持って行っても大切にするつもりである。(そんな気持ちを盛り上げようと、ロードオブメジャーの『大切なもの』 を聴きながら入力しているところだ。)

大切なもの

大切なもの

  • アーティスト: ロードオブメジャー, 北川賢一, 上原彰兼
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2002/09/28
  • メディア: CD

さて、この夜、僕の「涙」を期待していた人には大変申し訳ないことをしてしまった。この夜が本当に最後の別れの夜であったとしたら感慨もひとしおだったのだろうが、なにせまだ古巣の案件で大きなものが2つ終っておらず、もう終らせる間際にあるため僕は後任に引き継がず、インドに赴任するまでに自らの手で仕上げてしまうつもりでいる。古巣のスタッフの中には、僕が多分そうするだろうとわかっていても本当にそれを実行してくれるのか不安に思っている者もいる。実際、僕自身、できない部下の「逃げ切り」(担当業務を中途半端にしてさっさと異動してしまうこと)や、別の部下の突然の退職(そして連絡が取れなくなった)、責任感の強い元上司が仕事を異動先に持って行ってしまって結局異動先での仕事が忙しすぎて持って行かれた仕事がたなざらしになる等、責任感のなさ過ぎる対応とあり過ぎる対応で残された者がどれだけ苦労するのか身をもって経験した。

少なくとも今月末までは古巣のオフィスのデスクトップPCで出来るだけ作業を進めるつもりだし、6月に入っても、渡航準備や渡航前の研修の合間をぬって、本社の予備のPCで作業をシコシコ継続するつもりだ。立つ鳥が後を濁さないようにだけはしたい。だから、全てが終るまでは感慨には浸っていられない、そんな気持ちでいる。それらをやり遂げた時が本当の意味での古巣からの解放なのだろうと思う。(付言すると、古巣のラインの仕事から外れた15日の夜、妻の顔を見て少し涙したのだが。潰されずに何とか生き延びられて本当に良かったと…)


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ハンティクラフト

一生懸命責任感を持って仕事をしてきた結果でスタッフの方の暖かい送別会をしていただきよかったですね。
最後まで遣り通すようで私もうれしく思っています。
気持ちよく赴任先に行かれるのを祈ります。
by ハンティクラフト (2007-05-28 15:16) 

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