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冬の観光客激減 [ブータン]


【要約(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
パロ国際空港の出発ゾーンは休暇や留学・仕事で海外に向かうブータン人で混雑している。パロ出発便はほぼ満席の状態。一方、到着ゾーンは空いているようだ。ビジネスや観光、休暇から帰国するブータン人が数人いるが、機体は半分程度しか埋まっていない。

ブータンは冬の寒さがピークで、観光にとってはオフシーズンだが、パンデミックや新観光政策以前なら、冬でもブータンを訪れる旅行客はそれなりにいた。

ドルック・エア関係者によると、2022年9月までは、同社便乗客のうち、外国人客は全体の10~15%程度だったが、続く10月と11月には、外国人比率が約50%に増加した。インバウンド便の乗客が増加したとのことだが、パンデミック前と比べると、増加数はそれほどでもない。

観光局(DoT)資料によると、パンデミック前の2019年1月から2020年2月にかけて34万1292人の旅行客がブータンを訪問。内訳は7万7488人が国際旅行者、26万3804人がインド人等域内旅行者。これに対し、2022年11月から2023年1月18日までにブータンを訪れた旅行者は1万3293人。うち5191人が国際旅行者、8,102人がインド人。2023年9月23日の国境再開以降、ブータンを訪れた旅行者は合計2万2541人。

DoT職員は、観光はパンデミックのために減少していると述べた。持続可能な開発料(SDF)導入や観光戦略におけるその他の変更が、到着者数の減少に影響していると認めたが、他にも問題があるとのこと。
《後半に続く》

1つは、ブータンがパンデミックから立ち直る能力の問題。新観光戦略とともにブータンの国境再開をわずか2週間前に伝えただけで、残念ながら告知が遅かったとDoTは認める。同局によると、通常、旅行客はこの期間にブータンについて問い合わせ、計画を立てる。渡航前の準備には最大6カ月以上必要。

ブータン観光は大きく2つの季節に分かれており、外国人にとって冬はオフシーズンと呼ばれるのも要因の一つ。DoTでは、現在、ブータンを通年で楽しめる観光地にするための取組みを開始。例えば、ブータンの観光再開と新観光戦略への認知度を高める努力は最優先課題。また、同局は旅行業界に対して、新たな予約を獲得するためのマーケティングプランの策定や、営業活動を開始するよう働きかけている。

SDFは国境の町で滞在するインド人には高くついたが、インドの多くの旅行代理店は、顧客が高級な場所を旅行することを好むため、SDFを歓迎している。DoTによれば、モルディブやバングラデシュからの旅行者も国際観光客として扱われるようになったことも減少の一因とみられる。しかし、域内観光は今後数ヶ月で回復すると予想されるため、影響の確認には時間がかかる。

DoTは、国際的なツアーオペレーターがSDFについて肯定的なフィードバックを共有していると強調。「我々が接触している海外ツアーオペレーターの大半は、資金の行き先や配分方法、ブータンにとって必要な理由を理解すれば、SDFを支持する。」

ブータンが家族旅行の理想的な目的地であるとアピールするため、18歳未満の旅行者のSDFを免除するなど、SDF見直しが必要な分野もあると関係者は指摘。また、ブータンでの滞在時間を長くし、より多くの都市を訪問してもらえるよう、一定の宿泊日数でSDFの上限を設けるという案も検討されている。長期間トレッキングを目的とする旅行客へのメリットも検討中。SDFを全額支払った場合のモニュメント入館料については、ブータンらしくない小銭稼ぎの印象を与えるので、再検討する価値があるかもしれないと関係者は認める。

旅行客にSDFに見合う体験を提供するため、国土交通省は現在、さまざまな関係者と協力して、旅行客が体験できるサービスや旅程の質の向上に取り組んでいる。パンデミック期間中、DoTは、モニュメントの改修、ゲストのインフラのアップグレード、トレイルの清掃、新しいトレイルの開発、業界トレーニングの提供などを支援してきた。ブータンでの支払いを制限するクレジットカードの受入れ能力不足、野良犬、廃棄物など、観光客から苦情があった問題も調査されている。

国土交通省は、今後12ヶ月でSDF収入に基づく観光業が回復し、2023年末にはパンデミック前の水準に達すると予想。

珍しくも、6泊7日ものティンプー滞在の最中に、このブログ記事を書いている。

1~2カ月に1回のペースで上京してきている計算になるが、いつもの常宿に外国人観光客の姿はない。街を歩けば、小洒落たカフェやショップが増えてきているが、多くは購買力が上がってきたブータン人を対象としており、外国人旅行者が街を闊歩している光景はたまにしか見かけない。

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よくわからないのは、新観光政策は、世界の高所得者層にターゲットを絞って、より多くのお金をブータンに落としてもらうために導入したのだと僕は思っていたけれど、この2023年1月24日(火)付のっクエンセルの記事を読むと、それでも入国旅行者数を気にしていることだ。少人数でも、国として貿易外収入が増えればいい筈ではないか。こんな、低中所得者には「来るな」と言っているに等しい政策を打ち出して、それで旅行者数を気にするというのは理解に苦しむ。

SDFは、丁寧に説明すれば理解してもらえ、ちゃんと支払ってもらえるという代物ではない。それができるとしたら、1晩200ドルが屁でもないような高所得者に限られるだろう。

そういう政策もありだとは思うので、SDF導入そのものに反対しているわけではないけれど、来ちゃいけない対象旅行客には明確に「諦めて下さい」というのも親切なのではないかと思います。先日のダボス会議の時にも話題になったけれど、気候変動を問題視している世界の指導者が、わざわざ飛行機に乗ってダボスに集まるところには僕も矛盾を感じる。ブータン政府が、明確に「これ以上の温暖化や気候変動を抑えるために、旅客機の使用に制限をかけます」と言ってくれるのなら、それはそれで1つの英断だと思うし、気候変動対策に貢献するために、ブータン渡航を控えることもあり得る。

でも、入国旅行者数を未だに気にしているメディアや観光局の姿勢は、なんかやっぱり理解には苦しむ。
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