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今日が最後の「小沢だぁ~」 [テレビ]


俳優で演出家、語り芸の名手と多彩なジャンルで活躍した小沢昭一さんが,、10日午前1時過ぎ、前立腺がんのため東京都内の自宅で死去した。83歳だった。昭和4年、東京都生まれ。早稲田大在学中に落語研究会を設立、大学落研のはしりとなった。芸能界入りする一方、若いころから大道芸や門付けといった日本の民俗芸能に興味を持ち、全国を回るなどして収集・発掘にも力を注いだ。昭和48年1月に始めたラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は昨年1万回を超す長寿番組となった。

今日(14日)、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の午後12時20分頃から放送されていた、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が、とうとう最終回を迎えた。「小沢だぁ~」が聴けるのも、この回が最後となった。僕は会社の昼休みに、ポケラジでTBSラジオを聴きながら、30分ほど職場のまわりをウォーキングするのが日課になっている。この日課をはじめたのは2004年頃からなので、途中インド駐在員時代の3年間の空白期間があったけれど、通算で言えば5年以上はお世話になっていることになる。

ラジオのこころ (文春新書)

ラジオのこころ (文春新書)

  • 作者: 小沢 昭一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/08/20
  • メディア: 単行本
内容説明
TBSラジオの名物番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が来春、40周年を迎えるのを機に、小沢昭一氏自ら厳選したベストセレクションです。小沢さんといえば、麻布高校出身で、早稲田大学仏文科卒、俳優養成所卒業というユニークな経歴の持ち主で、知性と演技力をを兼ね備えた活動で、多くの人に支持されてきました。そんな持ち味を生かして、暖簾について、墓地について、おっぱいについて、など小沢さんならではのものからTPP、AKB48、なでしこジャパンなどタイムリーな話題までを掘り下げる、報復絶倒の傑作選です。

小沢さんの訃報は、今週月曜日の「ゆうゆうワイド」の最中に報じられた。小沢さんの新刊本が8月下旬に発売された直後の「小沢昭一的こころ」で、ある日、小沢さんの滑舌が悪くなったのに気付いた。小沢さん体調悪いのかなと思っていたら、その直後に無期限休養に入られた。その後は過去の放送から傑作を選りすぐってずっと放送されてきたが、今後はもう聴くことができない。

歩きながら聴いているので、軽妙なひとり語りから何か学んだというわけではないけれど、小沢さんの芸能に対する造詣の深さにはいつも感心した。勿論、背後に放送作家やADのチームがあって、相当にリサーチして台本を作っているのだろうと思うが、それにしても、終戦直後に流行った歌や漫才をそらんじるところは、小沢さんご本人に相当な知見があってのことだ。その都度その都度、「へぇ、そうなんだ」と感心する。自分も80代まで長生きできるようなら、こうやって昔のことを語って次の世代の人たちに歴史を伝えられるような人間になりたい。

小沢昭一さんのご冥福をお祈りしたい。
タグ:小沢昭一
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nmzk

小沢さんが記録した放浪芸は私にとって大事な宝物です。
by nmzk (2012-12-19 08:12) 

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