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『はじめての社会保障』 [読書日記]

はじめての社会保障 第7版―福祉を学ぶ人へ (有斐閣アルマ)

はじめての社会保障 第7版―福祉を学ぶ人へ (有斐閣アルマ)

  • 作者: 椋野美智子・田中耕太郎
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2009/03/28
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
社会保障は制度が複雑でわかりにくいと思っていませんか。丸暗記ではなく、制度を成り立たせている基本的な考え方を理解することから始めましょう。「なぜ?」と考えていくうちに、制度の構造が立体的につかめるよう工夫してあります。2008年保険法完全対応版。
1月14日に読了。大学生が読むような入門書を、博士課程休学中の院生が今さら読んでどうするというご批判もあろうかと思うが、気持ちの上では年明けから徐々に知識のリハビリをやっていきたいと思っていたので、読みやすい本から一歩一歩と進めていくつもりだ。

包括的でいい本だと思う。説明は簡潔でわかりやすく、ほぼ毎年増補・改訂が行なわれ、その都度最新の時事トピックを反映させている。それくらい社会保障分野は状況変化と制度変更は急速に進んでいるということなのだ。また、簡潔な記述の中で、新たな視点も提示してくれている。社会保障制度の選択肢の検討の中で、受給者のスティグマの問題にこれほどまでに言及した社会保障の解説書はこれまでに見たことがない。また、国をまたぐ人の移動に伴う社会保障の国際協定締結の必要性とかも、社会保障制度を1国だけで見ているとなかなか気づかない論点であり、本書はそういうところへの配慮が結構行き届いていると思う。

来年度できるかどうかわからないが、僕は、欧州ではすでに行なわれているような医療保険の相互適用がASEAN統合の中でどの程度検討が進んでいるのか、或いは進んでいないのか、域外から転入してくる外国人の場合はどうか、といったことを調べてみたいと思っている。

但し、気になった点もある。著者は元厚生官僚なので、解説の仕方が現状肯定的な印象を与える。時々、不必要にくだけた疑問文を挿入して読者に問いかけをおこなったりしている箇所が見られ、それも上から目線でウザいと感じることがあったが、制度の説明を現状肯定的に行なっている節になると、そんなくだけた問いかけは一切せず、制度の説明に徹している。どちらがいいかと言われれば下手なカジュアル表現など使わずに制度の説明に徹する方がいいと僕は思ったが、他に本書を読まれたことがある方はどうお感じになるだろうか。
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