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離任カウントダウン5 [インド心残り]

6月20日(日)の日誌です―――。

1)前の晩いくらお呼ばれしても朝は5時台に目覚めるところがオヤジである。前日の日誌をブログ記事にアップした後、今日が父の日であることに気づき、実家の父親に電話したところ不在、ミクシィの母のアカウントにメッセージを送っておいた。ついでに東京の自宅の妻にも電話。

2)前日からの仕事の持ち越しで、うちの運転手とメイドの推薦状を書き上げた。一応会社のレターヘッドに印刷しておいた方がいいだろうと思い、午前10時過ぎから再び休日出勤。1時間で所定の作業をすべて終え、正午前にいったん帰宅した。

3)午後は日本人学校で最後の剣道の稽古。空調の効いていない体育館はサウナのようで、道着を着ているだけでも汗が噴き出してくる。防具や竹刀もここまで運んでくる間にたっぷり熱を帯び、胴はまるで発汗ベルトのような状態だった。最後の稽古だけにちゃんとやりたいと思ったのだが、このところ運動不足と睡眠不足が重なっており、そこに暑さが加わって大変キツイ稽古となった。十分水分補給もしたし、休憩も挟んだが、貧血気味で最後はふらふらだった。

4)帰宅後、近所のディフェンス・コロニー地区のマーケットに行き、妻から頼まれていた残りの買い物を済ませた。花粉症に効く「アレグラ」と乾燥イチジク。小袋に分けられたHaldiram'sの「Moong Dal」はマーケットのお店では見当たらず、仕方ないので明日コンノートプレイスのHaldiramのレストランに行って買ってこようと思う。

5)夜は僕の家にこの後入居予定の職場の後輩を連れて大家のマルホトラさんの家に挨拶に行く。と言っても単に同じ建物の上階に住むマルホトラさんを訪ねただけの話。自宅の中のことを後輩に説明した後、マルホトラさんの家に向かったのは20時少し前。いつもの如くウイスキーのソーダ割りから始まり、スナックだけで結構お腹いっぱいになった。但し、このところに疲れからか、それともこの日の剣道の稽古で脱水になりかかった影響からか、異常に酔いが早くまわり、3杯飲んでもうダメとなった。

こんな状態で帰宅したが、前後不覚で眠ってしまい、早朝起きてもまだ少し気分が悪い。


本日は最後に、ニューデリー剣道同好会(剣印会)HPに寄せた僕の挨拶文を転載して終えたいと思う。
離任のご挨拶

時がたつのは早いもので、異動の話を3月に聞かされてから、昨日(20日)がとうとう最後の稽古となってしまいました。同好会を去るなら誰かしら同好会に引き込まないといけないなと思っておりましたが、幸いこの間にS先生にご参加いただけるようになり、最低限の体制維持にはご協力できたかなと思っています。

20日の稽古の後、ご参加されていた皆様にはご挨拶をさせていただきました。でも、まだ夏休みを取られているご家族も多くいらっしゃるようですので、ご挨拶さしあげたのと同じ内容で、ブログの方でもご挨拶申し上げたいと思います。

仕事柄まちづくりというものには非常に強い興味があり、異なる世代の人々が同じコミュニティの中で交流する機会をどう作ったらいいのかと常々考えてきました。多くの皆さんが普段お付き合いされているのは、学校だったら同学年のクラスメートが中心でしょうし、大人になると会社の同僚の方、同業者の方とのお付き合いが中心となるでしょう。インドに住んでいて高齢者の生活支援に向けて活動しておられる社会活動家の方々と話すと、異口同音に「高齢者が若い世代と交流する機会をもっと作らないといけない」とおっしゃいます。これはインドでも日本でも大きな課題なのだなと思います。

話が大きくそれました。私が申し上げたいことは、「剣道は老若男女を問わずにでき、異世代間の交流の場の1つとしてこれから重要になっていく」ということです。

日本の武道の中でも、柔道や空手、相撲などと剣道が大きく異なるのは、歳をとっても稽古ができる、歳をとってからでも始められるということだろうと思います。ニューデリー剣道同好会にも、S先生のように最近始められたという方もいらっしゃるし、かく言う私自身も高校卒業していったん剣道を辞めた後、何度かの再開を経て今日に至っています。60代には60代の剣道、70代には70代の剣道があると言われます。どんな背景の人でも稽古に受け入れ、そして長く続けられるのが剣道なのです。

まだ小中学生の皆さんには、お父さんお母さん以外の大人と接する貴重な機会としていってもらいたいと思います。そして剣道を続けていって皆さんが大人になった時も、もっと年長の先生方と自分よりも後輩の子供たちをつないで、剣道を教え教わる場として、やはり続けていっていただけたらなと思います。人に教える中でも学びはあるし、さらに自分よりも上手い先生方の剣道を見ることでも新たな発見があります。そういうことを経験していくことが長く剣道を続けることにもつながっていくでしょう。

私自身は、六段、五段、四段といった自分よりも高段の先生方と常時稽古ができる環境の中で、多くの勉強をさせていただきました。また、初心者の方々を直接指導するというのはあまりありませんでしたが、少し離れて見させていただく中で、皆さんの上達のプロセスを観察しておりました。中にはちょっと見ぬ間に急激に上達したり、落ち着きが出てきた子もいらっしゃり、そういう子の急成長するきっかけとは何だったのかななんて思ったりしていました。

さて、こうしたこじんまりとした理想的な稽古環境から、東京に戻った後は3年ほど前にできた職場の剣道同好会に入れてもらう他、地元でも稽古に参加させていただける道場を探したいと思っています。そして、家族を早期帰国させていたためにかなわなかった「親子で剣道」というのにも挑戦してみたいと思います。私自身が地域の他の親御さんや高段者の先生方、そして地域の子供たちと接する機会でもあるし、我が家の子供たちにも、地域の他の大人と少しでも接する機会になればと思います。また、可能ならばインド人剣士を受け入れて日本の本当の剣道の稽古を体験してもらえるような受け皿を作っていけたらと考えています。

こう考えるきっかけを与えていただいたニューデリー剣道同好会の皆様に改めてお礼申し上げます。出張でも個人の調査研究でもインドに今後も来る機会はあると思いますので、皆さんが防具をつけ、さらに上達されている姿をいずれまた見れるのを楽しみにしております。

Sanchai

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