『電子工作真ガイド』 [仕事の小ネタ]
内容紹介【MT市立図書館】
本書は主に月刊『ラジオライフ』の特集や連載で掲載してきた、電子工作やAV機器の改造記事から、特にインパクトのあったものをセレクトし、再編集したムックです。電子パーツや回路記号の基本といった最低限の基礎は抑えつつも、思わずマネしたくなるような工作ネタを詰め込んだ構成になります。初心者向けに丁寧にステップアップして…というよりは、ワクワクできる工作かどうかを重視した構成なのですが、結局のところ、興味の趣くまま手を動かしていくことが、スキルアップの近道になるので、ある意味、究極のビギナー用ガイドかもしれません。かなりスパルタ式ですが(笑)。今回は巻頭企画に、各種イタズラ工作をまとめました。昭和時代の伝説的なネタである「写ル○ですのスタンガン化」をはじめ、100均アイテムを使ったプチ感電装置、赤外線リモコンジャマー…などが並びます。ぜひ自分だけのスペシャルな玩具を作り上げて下さい!なお、別冊付録は秋月電子のキットカタログの最新版。見逃せない新商品に加え、売れ筋の定番商品も収録しているので、1冊持っていると便利です。工作のヒントになりますよ!
この本も、前々回紹介した『電子工作が一番わかる』と同様、藁にもすがる思いで図書館で借りた1冊である。2022年9月に一時帰国した際、書店店頭に置いてあったのをパラパラめくり、面白そうだと思っていたけれども購入には至らず、約1年半を経過した後に図書館で再会することになった。
電子工作の理解というよりも、電子工作で作れそうな面白いもの、ぶっ飛んだものを紹介する事例集になっているのだけれど、正直このタイプの事例集は、当初雑誌で掲載された時の文字数の制約もあったのだろうが、素人が完全に再現するには記述がけっこう不親切で、行間を埋めるのは読者の経験値に依存するところが大きいと思っている。その意味では、再現性よりもアイデアの斬新さを味わいたくて、ページをパラパラめくって斜め読みするぐらいの読み方でも今はいいのかなと思った。
中でも、「傘の無線盗難防止装置」「ソーラー充電式バッテリー」あたりは、そのものズバリではないけれど、将来的にはそれに近いものが作れたらいいなと漠然と思ってはいたので、製作にあたってのアプローチの仕方とか、回路図とか(傘の無線盗難防止装置は回路図は挿入されてなかったけど)、いずれはまた参考にしてみたいと思っている。とりあえず今は課題として半年間で仕上げないといけないプロジェクトがあって、その方針だけはなんとなくは決まったので、本書を読んで「傘の無線盗難防止装置」に背中を押されたことだけ書いておき、もし将来的に再現してみたいと考えた時には読み直してみたい。
あとは、「DIY工具の基本のキ」の章とかは、入門者には参考になる。確かに、本書で紹介された電子工作の作例に取り組むには、これらの工具は必須だと思う。だが、作例の複製とDIY工具の買い揃えでは、対象読者がちょっと違うのかもしれない。
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