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欠席者の扱いを誤るな [ブータン]

学生や研修参加者の出頭には柔軟に対応
Reporting dates for students and trainees kept flexible: RUB and Labour Ministry
Pema Seldon Tshering記者、BBS、2022年2月17日(木)、
http://www.bbs.bt/news/?p=165889
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【抄訳】
全国COVID-19タスクフォースによると、大学や研究機関の中には、学生や研修参加者に対して、期日までに出頭しない場合は名簿から名前を削除するとか、入学を取り消すといった警告を発しているところもあるという。タスクフォースは地域及び各県タスクフォースに対して、学生や研修参加者向けに、彼らの入学や在籍を保証するレターを発出するよう指示した。

王立ブータン大学と労働省は、学生の出頭日は状況に応じて柔軟に応じるとの立場を取っている。しかし、授業は当面の間はオンラインで行われることになるだろう。

労働省技術教育局の主任プログラムオフィサーであるジグミ・ドルジ氏は、「研修機関に到着した人には教育を継続しています。また、私たちは、それぞれの研修機関に行けない人への警告などは発していません。大人数が研修への参加が困難な場合、研修自体を延期します。また可能ならば、バーチャル研修も提供します。研修機関への応募済の人々には、もし今回出席できなければ、次の回に応募するよう求めています」と述べた。

一方、全国COVID-19タスクフォースは、遅れて参加するケースについてしっかり配慮するよう、関係機関に対して通達した。ハイリスク地域や「レッド」ゾーンから参加する学生や研修受講者は、隔離施設の不足により、移動自体ができない状況にあるからである。

首都ロックダウンが解除になって、僕は、1月下旬に予定していたのにロックダウンのせいで延期を余儀なくされた講習会を、今度の土曜日に開けないかと調整中である。元々16人が受講を予定していたのだが、意向確認を行ったところ、参加希望者は5名のみで、5名からは欠席表明があった。残る6人は、リマインドしたものの無回答で、たぶん来ないだろう。ロックダウン明けに訪ねてみたファブラボ・マンダラ(ファブラボ・ブータンから名称変更)は、元々労働省傘下の職業訓練機関として設立登記がなされており、労働省のガイドラインを守る必要がある。それは、収容人数の50%までに絞れということになっているらしい。そうすると、元々16人だったのを5人でやるというのだから、僕の講習会は問題にならないだろう。

欠席と回答してきた5人の学生のうち、3人は今も地方(ブムタン、ワンデュポダン)でスタックしていて、土曜日までにティンプーに上がって来れないとのことだった。自主隔離の施設がないため、上京の目途が立たないという。あとの2人はティンプーにいるが、この2人の欠席理由は、すでに新学期が始まっていて、月曜から金曜までオンラインで授業を受けたり、卒業研究の発表準備等をやっていてクタクタだから、土曜日は休ませて欲しいというものだった。

でも、この記事を読んで、僕は正直なところ、これは他人事じゃないなとも思った。

僕の主催する講習会ごときが噂を呼んでこんな報道につながったのだとは思いたくはないが、出席できないと言ってきた学生へのケアをちゃんとしないと、それこそこの記事で書かれている「参加登録抹消」と彼らに捉えられかねないということだ。この講習会は結構学生からの人気が高く、合計52人もの応募があった。これを3つのグループに分け、1月8日、15日、22日の3回の土曜日に実施する計画だった。
https://www.jica.go.jp/project/bhutan/012/news/20220110.html

学生には希望日も訊いた上で配置を決めたが、より遅い22日の回は、地方からの上京者を相当数含んでいて、最初からこの日を決め打ちで希望してきた学生が多かった。真面目で、計画的だった子ほど、22日の回を希望していたのである。

だから、そうした真面目な子たちには講習会をやってあげたいけれど、今週土曜日がどうしても難しいという場合、単に欠席扱いにするのではなく、何らかの救済措置を今後してあげないといけない、少なくともそう思わせるような声かけをしてあげないといけないと思うのである。

―――などと書けば書くほどこの記事は自分のことが書かれているのではないかと気になって仕方がない。どうしたら、公平感、納得感がある取扱いといえるのだろうか。もっと真剣に考えないといけない。

僕が本来籍を置いているべきプンツォリンの大学は、秋学期まで採用していた「定員の50%まで」という入構制限を継続するのか否か、まだ方針を明確にしていない。そろそろ明らかにしないと、今月末までに移動を終えるというわけにもいかないだろう。キャンパスに入ってしまえば一種の隔離状態に置かれるため、それはそれで安全だと考えられる。しかし、近隣のプンツォリン市では17日時点で過去24時間の市中感染者がなんと三桁にも達しているため、大学も学生受入れに関しては相当難しい対応を迫られるだろう。

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