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『プロセスエコノミー』 [仕事の小ネタ]

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本)

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本)

  • 作者: 尾原和啓
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/07/28
  • メディア: Kindle版
内容紹介
完成品ではなく「制作過程」を売る!
〝良いモノ〟だけでは稼げない時代の新常識
インターネットによって完成品はすぐコピーできるようになった。だから完成品で差別化するのは難しい。そんな時代にはプロセスにこそ価値が出る。なぜならその人だけのこだわりや哲学が反映されたプロセスは誰にもコピーできないからだ。完成品ではなく制作過程そのものを売る。プロセスエコノミーはこれからを生きる全ての人の武器になる。
【Kindle Unlimited】
最近、僕のキンドルの「おすすめ本」の上位に執拗に挙がっていた本で、著者が『アフター・デジタル』の人だと気付き、読むのを躊躇していた。僕が最近ウォーキングをする際に聴いているポッドキャスト『COTEN RADIO』に著者がゲスト出演されていた回も、この著者の声の高さと人を小馬鹿にするような話し方に、ちょっとした拒否反応を覚えた。それでもダウンロードすることにしたのは、結局Unlimitedで無料ダウンロードできるからだし、また僕がよく視聴しているYouTubeチャンネルで、もうちょっと僕自身が素直に耳を貸せるようなユーチューバーが、本書に言及されていたからでもある。

ただ、西野亮廣『革命のファンファーレ』を読んでた僕からすると、著者の言いたいことは表紙に全部書かれているように感じざるを得なかった。著者本人の実践が記されている『革命のファンファーレ』と違い、『プロセスエコノミー』はあくまでも評論。著者本人の実践が伴っていないため、読んでいても他書や著者が交流のある著名人との交流の中からの引用が非常に多い。読書量は認める。でも、幻冬舎の本でよく見かける、著書を用いて友人の著書への誘導を狙っているような編集のされ方だと映った。

節と節のつながりがわかりにくく、前の節ではある著者からの引用を紹介していたと思ったら、次の節ではまったく別の著者からの引用を紹介していたりもする。自身の主張をサポートする論拠を集めるのは必要なことかもしれないが、序盤で結論が見えてしまっている主張にいろいろ論拠を付け加えて、膨らませたという感じがしてしまう。ついでに言うと、「プロセスエコノミー」という言葉も、著者の造語ではないらしい。

だから、それなりのプロセスエコノミーを自身で実践している人は、本書を今さら読む必要はない。

一方、「プロセスエコノミー」という言葉を聴いて、すぐにそれが何を指すのかをイメージできない人は、入門編としては読んでみたらいいと思う。でも、実践の本ではないので、概念の理解ができた人は、それを実践している人の著書に進まれるべきだと思う。

本書でいいのは、「プロセスエコノミー」礼賛一辺倒というわけじゃなく、そのリスクにも言及していることである。読み進めるうちに、あのエベレストで遭難された栗城史多さんを連想していたら、ズバリその栗城さんに関する記述も出てきた。

『革命のファンファーレ』を読んでいた頃、当時書こうとしていた拙著の内容をブログでチラ見せするのもありだなと思っていた。今振り返ってみたら、当時言っていたことも一種のプロセスエコノミーの実践だったかもしれない。但し、拙著がそんなに売れたとは思わないけれど。そこは、実名明記でこのブログを運営していない自分自身の限界かもしれない。

また、このブログのサポーターさんを増やすには、僕自身がインド・ブータン研究者のサポーターになって、皆さんが出された著書や論文などをこの場で紹介していくようなこともやっていかないと、共存共栄につながっていかないなとも思う。特に、幻冬舎の書籍を毎回読んでいて、そういう、仲間うちでお互いに売れるような相互引用がされているのを見かけると、今の僕のブログに欠けているのはそういうところなのかもしれないと思えてきた。

最後に、ベストセラー本がさらに売れるよう本書を宣伝するつもりではないものの、このYouTubeチャンネルを見れば本書で著者が言わんとしていることについては分かった気持ちにはなれると思うので、買う前に一度視聴してみて下さい。COTEN RADIOはおススメです。


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