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『自宅ではじめるモノづくり超入門』 [仕事の小ネタ]

自宅ではじめるモノづくり超入門 ~ 3DプリンタとAutodesk 123D Designによる、新しい自宅製造業のはじめ方 ~

自宅ではじめるモノづくり超入門 ~ 3DプリンタとAutodesk 123D Designによる、新しい自宅製造業のはじめ方 ~

  • 作者: 水野 操
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2013/05/25
  • メディア: 単行本

内容紹介
「欲しいモノ」を自分で形する時代が来た!【雑貨・小物】、【アクセサリー】、【家具】、【フィギュア】、【模型】etc…無償で使えるCADソフト(Autodesk 123D Design)ではじめる、「自宅でモノづくり」の教科書、遂に発刊!もちろん、すでにCADを持っている人は、そのCADを使ってモノ作りをはじめることも可能です!新しいモノづくりの潮流や具体的な始め方を丁寧に解説した1冊です。

別の本を借りに近所の市立図書館に出かけて、ついついはずみで借りてしまった本。僕はそもそもAutodesk 123D Designのユーザーではないし、そもそもこの3D CADの無償提供は2017年3月で終了している。その点では購入は薦めにくい本だが、123Dの操作方法の解説部分をスキップして、その前後にある第1章「モノづくりの基礎知識と3Dプリンタの基本」、第2章「3Dモデリングの基本」、第7章「3Dデータからリアルなパーツを製造する方法」、第8章「本格的な個人メーカーを目指して ─ 商品の製造から販売までのプロセス─」は、今読んでも役に立つ。3Dプリンタの機種はもっと増えているとは思うけれど。

会社を辞めた後、こういうことを僕もやりたいと思っていたので、会社に勤めている今のうちに、何をしておくべきかを考える意味では非常に参考になった。類書があるのかどうかはわからないが、こういうことをやりたいと漠然と思った時に、最初に読むべきはこんな本なのかなと思う。最初から「自宅でモノづくりを始めるにも、最初にすべきはマシンの調達ではなく、デザインソフトを使ってデータを作ったり、改編したりできるようになることだ」と明確に言い切ってくれているのがいい。ブームに浮かれて安い3Dプリンタを購入しちゃった過去が僕にもあるけれど、結局はそれを使って印刷できるデータがあるかどうかなのだと後から痛感した。

何年先かわからないが、いずれはまた3Dプリンタを購入し、レーザー加工機も置いて、そういうのがない地域でカフェを開いて余生を過ごせるといいかもなと漠然とは思っている。その上で、今先ずやらねばならないことは、CADソフトの使いこなしだということが本書からの学びであった。データさえ作れれば、あるいは既存のデータをダウンロードして自分なりにカスタマイズできれば、当面はそのデータをファブラボやメイカースペースに持ち込んで実際に印刷したりはできる。

それに、今後定年が近づけば収入は激減するはずなので、ある程度の収入は確保できるよう努力する一方で、支出もある程度の節約を図っていかねばならない。家具が壊れたら全部取り換えるのではなく、壊れたところだけを取り換える、あるいは修理できるぐらいのスキルは僕らにも必要な気がする。本書は別に起業を考えている人向けというよりも、そういうサステナブルなライフスタイルを作っていくための提案だとも受け止めたい。

その意味で、僕は本書はサラッと読んだ上で、今は別の独習書でSolidworksの操作法を学んでいるところである。これはこれからの数カ月、自分なりに相当頑張らねばと思っているスキル習得である。
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