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寸評:今週読んだ本(2013年8月後半) [読書日記]

8月後半の2週間も、個別に記事を書くほどではないが取りあえず読んだという本が何冊かあるので、備忘録としてまとめて紹介しておく。

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闇の国々 (ShoPro Books)

闇の国々 (ShoPro Books)

  • 作者: ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン
  • 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
  • 発売日: 2011/12/17
  • メディア: 単行本
内容紹介
〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。 ある日突然増殖しはじめた謎の立方体に翻弄される人々を描く『狂騒のユルビカンド』、 巨大な塔の秘密をめぐる冒険から、数奇な運命へと導かれる男を描く『塔』、 未知の天文現象により、体が斜めに傾いてしまった少女の半生を描く『傾いた少女』、 傑作と名高い選りすぐりの3作品を収録した歴史的名作シリーズの初邦訳。 メビウス、エンキ・ビラルと並び、BD界の三大巨匠と称されるスクイテンが、ついに日本上陸。 繊細な描線、計算されつくされた構図、あらゆる芸術のエッセンスを詰め込んだBD芸術の真骨頂!
バンド・デシネ(BD)挑戦第3弾。市立図書館で借りた。A4ハードカバーで400頁もあり、両手で胸の上で支えて読みながら仰向けで寝こけるには重すぎる1冊だった。成長する立方体の話は読んでいて理解できたのだが、塔の話の途中ぐらいからよく理解できなくなり、最後の傾斜した少女の話は集中できなくなった。

途中で度々眠くなり、支えていた本を顔面に倒し、大声をあげて近くにいた家族を驚かせてしまったよ(苦笑)

相変わらずストーリーを完全に理解するのは難しいが、芸術作品として見るととても興味深い。どうやったらこういう構図で描けるのか、作業現場を見てみたい気がする。(但し、人物の描き方はあまり好みではないが。)

図書館の返却期限までに理解しきるのが大変な作品。BD恐るべし。

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一遍聖絵 (岩波文庫)

一遍聖絵 (岩波文庫)

  • 作者: 大橋 俊雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/07/14
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
法然・栄西・親鸞・道元・日蓮ら鎌倉新仏教の祖師たちの中で、とりわけ行動的な時宗の開祖一遍の伝記。北は奥州江刺から南は大隅国まで全国を遊行して、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」を主唱、全国の民衆の間に流行した。本書は、弟子聖戒が絵師と共に師の足跡をたどって全国を行脚して執筆、師の没後十年に成った。画図は当時の生活風俗を伝え、社会経済史・民衆史の史料としても貴重。
次の本は、少しだけかじって早々に読むのを諦めてしまった。

元々僕が一遍聖絵に興味を持ったのは、一遍の生涯が描かれているからというより、そこに描かれている庶民の生活風俗に興味があったからだ。一遍聖絵には、覆面をして顔を隠したり、手足のまひした症状が見られたりする、ハンセン病患者とおぼしき人々の姿も描かれている。「身分や信条に関係なく誰でも極楽浄土に往生できる」と考えた一遍の思想を表しているのだと思われる。

明治以降、国策としてハンセン病対策が始まる以前は、ハンセン病患者が歴史の表層に現れることはほとんどなかった。そのため、一遍聖絵は、当時社会の底辺にいた人々をつぶさに記録した貴重な史料だと言われており、差別されていたはずの人々を排除せず作品に描きこんだことには要注目だ。

このため、一遍聖絵をもとにした一遍の生涯の解説そのものよりも、一遍聖絵そのものが載っている美術アルバムのようなものを先ず読んだ方が良かった気がする。

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「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サイエンス (光文社新書)

「つながり」を突き止めろ 入門!ネットワーク・サイエンス (光文社新書)

  • 作者: 安田 雪
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/10/15
  • メディア: 新書
内容紹介
「つながり」を制す者、組織を制す。ビジネス、感染症、犯罪捜査......多様な分野で応用される最新研究の「怖さ」と「魅力」。
最後は、仕事の関係で読んでみたものである。「ネットワーク・サイエンス」というものの、まさに「入門」のつもりで読んだが、自身がなさった実験の方法と分析結果に関する記述とかはちょっと難しかった。この著者の本は3冊目となるが、多分最新の1冊なので本当に最近の研究成果までカバーされているという点では良書と言えるが、『人脈づくりの科学』の方が個人的にはわかりやすかった。

HIVや新型インフルエンザは、誰が誰とどのようにつながっているのかを把握することで、感染源と感染経路の特定や感染の拡大の抑止を効率的効果的に行なうことができると考えられている。本書にもそういう事例は出てくるが、これ自体は他の本でもよく出てくるので、目新しい感じはなかった。逆に、ミクシィの初期の会員のネットワーク分析とか、ある企業の社内メールのトラフィックとそこで使われている言葉のテキスト・マイニングによって、社内の人的ネットワークを把握するという、著者自身の行なった研究は新鮮だった。

但し、こうした社内ネットワークとかSNSを通じて僕自身の持つ人的ネットワークが詳らかにされるのは恐ろしい気もする。ネットワークの優劣がわかってしまうわけです。人間嫌いの僕がそんなに良質なネットワークを持っているとはとても思えないし、そうでないことで損をしている面があることもわかっているつもりだ。自分のネットワークとその先で誰が誰とつながっているのかを把握しておくことの重要性はわかるが、ネットワークを広げる必要性はわかっていてもできない人もいる。僕もその一人だろう。

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