SSブログ

どうやら6月帰国らしい [インド心残り]

一時帰国を終えてこれからデリーに向けて出発するところですが、本邦滞在中に「6月インド離任」という人事異動の内示をいただきましたのでご報告しておきたいと思います。

実は近々インド離任らしいという話は一時帰国の前からちらほら漏れ聞こえてきており、そうなると年度が替わってから一時帰国するのは難しいと思ったので、元々長男の卒業式列席のために帰るだけのつもりだった短めの滞在期間をさらに1週間延ばしたという経緯がありました。

お陰で僕の後任の方とも直接お目にかかって仕事の内容の説明もできたし、元上司と夕食をご一緒してお話をするうちに少しだけ気持ちの整理もできました。意外にも重傷だった歯槽膿漏の治療も5回通院してある程度までは応急処置できましたし(根本治療は7月以降に持ち越しですが)、肋骨のひびもある程度までは治すことができたと思います。

ただ、それでも正直なところ6月インド離任というのは今でもとてもショックです。

インドでの僕の前任者は3年10ヵ月いらっしゃいましたので、それくらいを目安として考えて今年度中の異動は想定すらしておらず、あと1年はいることを前提に自分の仕事も生活も組み立てていました。元々インドには10年近く駐在希望を自己申告し続けてようやく実現したという経緯もあり、念願かなってインド赴任が実現した後は毎年人事部に提出している調書でも「今の部署での勤務継続を希望」と書き続けて今日に至っています。それが3年足らずで異動とは…。残る3ヵ月弱では始めかけていた仕事はそれ以上は進められないものもあるし、こちらで作った知人友人との繋がりの中で約束していたことも大半は果たすこともできずにインドを後にすることになります。

インドをフィールドにした博士論文はこれでいっそう書きづらくなります。我が社の先輩管理職の方々の間で、博士課程に在籍していらっしゃる方が沢山いるのに博士号取得に至った方が意外と少ないのはなぜか、垣間見えたような気がします。先月末に大学院には休学届を提出しました。

人事異動はサラリーマンの宿命であり、辞令をもらったらこれには従わなければなりません。これまで十数年間にわたり、インドで働くことばかりを考えていた僕としては、次にどこへ行くのかという点についても、帰国しても今やっている仕事の延長線上でインドと関われるのかどうかというのを中心に考えてはいました。でも、首都圏勤務らしいと聞かされると、どうやらそれもあまりかなわないようです。

ですから、自分が次に働く部署での仕事の中身とインドとは切り離して考えようと思っています。つまり、インドには、仕事とは別の場で関わっていくということです。さしあたって、会社名も肩書も抜きにして、ボランティアのような形で関わりたいと思っている活動が幾つかあります。今回の一時帰国中に少しだけ布石を打ってきましたし、残るインドでの滞在期間のうちに、できるだけ準備はしておきたいと思っています。
 
ブログについては、「インド」というカテゴリーを設けて記事をいろいろ書き始めてからお陰さまでアクセス数も増えたのですが、インドネタはこれからは書きづらくなるかもしれません。でも、上述したようにボランティアのような形ででもインドとは関わりたい、それ以前に論文はインドをフィールドにして書かねばならないという事情もあるので、離任してからもインド情報がちゃんと取れるような最低限の仕掛けだけは作っておきたいと思っています。とはいえ新聞記事を情報源にするのは今後は難しいでしょうね。

当ブログで取り上げるインド情報のキーワードは、長年の読者の方であればお気付きかと思いますが、次のようなものです。
 -高齢化
 -グローバル化と地域社会
 -成長と格差是正
 -オーガニック農業
 -ハンセン病
 -地域医療・農村医療
 -地下水砒素汚染
 -NGO

地域としては、次のような土地には特別な関心があります。というか、自分がその気になって1ボランティアとしてでも関わる気でさえいれば、何らかの形で繋がりは持っていられそうだと思います。できれば、インドにいる間にもう一度最後の悪足掻き訪問ができればと思っていますが、ちょっと欲張り過ぎかもしれません。
 -カラハンディ(オリッサ州)
 -クシナガル(ウッタルプラデシュ州)
 -アグラ
 -シャンティニケタン(西ベンガル州)
 -プネ(マハラシュトラ州)

首都圏勤務と聞き、1年振りの一家同居となることで家族は喜んでくれている…と思います。

長男は中学入学して陸上長距離かテニスをやるんだと申しておりますが、できることなら陸上部にでも入ってくれて、親子で市民マラソン参加なんて出来たら嬉しいと思っています。帰国時健康診断に向けてもう一度体を絞らなければならない僕としては、7月の月例川崎マラソンあたりを目指して3km程度は走れるようにしておきたいと思っています。帰国中に訪ねた地元の国際交流協会事務局でも、「市民駅伝やりましょうね!」と言われておりますし、そのつもりで準備は始めます。

妻は小学校入学する次男に何か武道をやらせたいと申しております。長男の通う中学には剣道部がないため、陸上だのテニスだのという話になっているのですが、実は長男も、そして今は塾通いが大変で他に何も運動していない娘も、「剣道やろうかな」と口にはしています。オヤジとしてはかなり嬉しくて、今回の一時帰国中に近所の道場の稽古日を確認してきました。3人の子供のうち、誰か1人でも一緒に通ってくれたらとても嬉しいです。

そんなわけで、気持ちの上では複雑ですが、これからの3ヵ月弱、離任してもインドと関わる方法を考え、布石を打ちつつ、首都圏勤務に向けた準備も少しずつ始めていきたいと思います。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0