観光ビザ渡航者に朗報

政府、観光ビザの制限緩和へ
Govt to ease tourist visa restrictions
3月17日付　Hindustan Times　Jayanth Jacob記者
【ニューデリー発】　昨年12月に外国人旅行者に課せられたインド再入国に2ヵ月待たねばならないという規制は間もなく廃止される見通しだ。
　近日中に発表される新しい観光ビザ発給ガイドラインでは、そのような制限は設けられておらず、替わりに数次入国ビザの入国回数を3回までに制限する新たな規制が導入される見込みだ。また、再入国に当たって質問を受けることもなくなるという。4度目の入国を希望する者は、その理由を明確にせねばならない。
　外務省は既にこの変更に関して承認手続きを了し、現在内務省の了解待ちの状況だという。
　元々この観光ビザでの入国制限は、11/26のムンバイテロ事件の直前にラシュカ・レ・トイバのエージェントで既に逮捕されているデビッド・ヘッドリー容疑者が観光ビザを使って頻繁にインド入国し、テロ攻撃対象の下見を行っていたことが明らかになっているからだ。
　「この変更は純粋な観光目的での渡航者に便宜を図るために行なわれるものです。国の安全保障のための措置は他でも検討されています」―外務省関係者はこう述べた。

不評だったインド政府の観光ビザ政策が緩和されるらしい。

観光ビザでの入国者は、インド出国から次回の入国までに最低2ヵ月間を開けなければならないという政策は相当な不評であった。これで影響を受けた方は結構いらっしゃるのではないかと思う。例えば…、

１）インドに入国して、そこからネパールやバングラデシュ、スリランカにいったん出て、インドに再入国しようとしたバックパッカーは、2ヵ月間インドに戻って来れず、渡航ルートを相当考えないといけなかった。

２）日本企業の駐在員の方のご家族で、一次呼び寄せでインドに入国され、そこで駐在員ご本人と落ち合ってそこからモルジブやタイにバカンスに行くと、これまた駐在員は再入国できてもご家族が再入国できずに空港でトラブルに陥ったケースがある。

３）インドの研究機関と共同研究を行っているような外国の研究者が、研究会や調査実施のために毎月1回インド国内で集まろうとしても、この制限のために再入国に2ヵ月かかり、頻繁に会合を持ったりすることができなかった。（それで会議自体が流れたというケースを聞いたことがある。）

これらは実際にあった話なので、それが最大3回までは入国可能となるとある程度の状況緩和には繋がると思うが、果たしてこの3回という上限で引っかかるケースとはどのようなものか、注意が必要だ。

コメント 1

こんにちは！入国制限はまったくもって面倒ですね。
・・・いつか行ってみたいです・・。インド。
by duke (2010-03-21 16:12)