SSブログ

あの娘は誰だ? [インド・トリビア]

本日は時間もあまりないので、非常に軽いネタでいかせていただきます。

最近、職場の同僚から、「Sanchaiさんはボリウッドの女優さんなら誰が好きなんですか?」と質問されたことがある。少し前ならディーピカやプリヤンカだと答えていただろうが、なんとなく模範解答過ぎるのであまり明確に答えてこなかった。結構美人揃いなので、いざ尋ねられると逆にすぐに答えられなかったりする。ボリウッド女優の中で今最も踊りが切れるイーシャ・シェルワーニーとか、ミス・インディア出身だけど意外と演技派であるグル・パナグとか、ちょっとマニアックな名前を出すと、「誰それ?」と言われかねないし…。でも、敢えて本日はこの話題を取り上げます。

GiselleMonteiro2.jpg GiselleMonteiro3.jpg

上の写真は、サイーフ・アリ・カーンとディーピカが共演した『Love Aaj Kal』(今と昔の恋)の「昔の恋」の方で、ヒロインのハルディーン・カウルというパンジャブ女性を演じていた女優さんである。この作品自体は駄作だと思ったので9月に映画館で観た後もブログで紹介したことはなかった。そもそもこの組合せが良くない。サイーフといったらカリーナ・カプールだろうと思ったし、ディーピカならランヴィール・カプールだろう、実生活での付き合いでは。サイーフ&カリーナはカップルでCMにもやたらと登場するので、2人セットのイメージが強く、その先入観が逆に本作品の設定を白けさせてしまっている気がする。

本作品唯一の見どころは、この恥じらいと戸惑いを常に湛えたこの女優さんの表情だと言ってもよい。但し、これが演技なのか地なのかはわからないし、ましてやこの映画のダンスシーンのメインはサイーフとディーピカだったので、踊りの能力もよくわからない。ただセリフも少なくてこの表情だから、それだけで惹かれるものがあった。

GiselleMonteiro4.jpgあまりに気になったので、後でネットで調べてみた。それでわかったのは、この女優さんはジゼル・モンテイロ(Giselle Monteiro)といい、モデル出身で、『Love Aaj Kal』が初めての映画出演だったのだという。しかも、ボリウッド女優だからインド人だろうと思っていたら、ジゼルはなんとブラジル出身のモデルだったのだという。どうりでインド人女性っぽくない。こういう高貴な恥じらいの表情ができるボリウッド女優に心当たりもない。

そんなわけで、それだけの話題です。ただ、このジゼル嬢、映画出演だけがインドでの実績かと思っていたら、今年のディワリ祭の頃に新聞紙上によく出ていた宝石の広告で、再び登場していた(右写真)。首が長いとまとった宝石が非常に映えるなと感心する。

但し、こんな女性がパンジャブにいるのかというと、あり得なさそうだ。『スラムドッグ$ミリオネア』を批判してアミターブ・バッチャンがいみじくも言っていたが、映画とは夢を売る仕事であり、リアリティをそのまま作品の描写に持ち込んだからといってそれが観客の観たい映画とはならない。つまり、リアリティのなさが映画なのだと…。

こんな女性はパンジャブにはいないというのがリアリティなのだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0