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NREGAに関する考察(番外編) [インド・トリビア]

全国雇用保障制度(NREGA、またはNREGS)についてはこれまでも度々ブログにてその問題点を指摘する記事や論説をご紹介させていただいてきたが、本日は番外編として、NREGAの名称変更について述べさせていただく。

ガンジーの誕生日(Gandhi Jayanti)で全国的に祭日となった10月2日(金)、Hindustan Times紙の第1面には「農村雇用スキームに『マハトマ』のタグ(Rural job scheme to bear Mahatma tag)」が出ていた。記事によれば、これまで「NREGA」(エンレガと発音している人が多い)として呼ばれてきたこのスキームは、「Mahatma National Rural Employment Guarantee Act」と改称されるらしい。

この決定は、NREGAが純然たる中央政府主導のプログラムであるにも関わらず、一部の州――マヤワティ首相のウッタルプラデシュ州や二ティシュ・クマール首相のビハール州等では、これを州政府が導入した政策であると喧伝する動きがあるため、これを牽制するために「マハトマ」ガンジーにちなんだ名称への変更を試みたのだという。なんでも、NREGAの適用対象者であることを証明するJOBカードにマヤワティ首相やクマール首相の写真を刷り込むという予定もあったのだという。

中央と州の間には様々な駆け引きがあるが、その一例である。
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