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クシナガル(その2) [旅行]

クシナガルの写真第二弾は、クシナガル観光の目玉スポットを紹介することにする。


涅槃堂
(Nirvana Temple)

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クシナガルは仏教4大聖地の1つ、釈迦入滅の地である。


『地球の歩き方』には、豆知識としてこんな記述がある。
 教えの旅を続けて80歳に達したブッダは、身体の衰えを感じ、長年つき従った弟子アーナンダひとりを連れ、故郷を目指して最後の旅に出た。にぎわうヴァイシャーリーの都を過ぎ、バーヴァー村で鍛冶屋の息子チュンダのもとに滞在した。このときチュンダが供養した食事をとり、激しい苦痛に襲われた。赤痢の症状が起きたようだ。病を押してブッダはクシーナガルへと足を進めた。故郷カピラヴァストゥの方向を目指したとも考えられる。
 当時マッラ族の都であたクシーナガルの郊外、サーラ樹(沙羅双樹)の林に入ったブッダは、2本のサーラ樹の間に横たわり、再び起きようとはしなかった。
 嘆き悲しむ弟子たちに、「自分なき後も自らをよりどころとし、また法(真理の教え)をよりどころとするように」とさとし、教えについて疑問の点があれば尋ねよと2度3度うながした後、「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい」という言葉を残して、ブッダは目を閉じた。
 そのときサーラ樹は時ならぬ花を咲かせて、この偉大な師の遺体を飾ったという。
[出所] 『地球の歩き方06~07』、p.211

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だから涅槃堂内の仏陀像は右手を下にして横に寝られている。

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この日は、インド国内マハラシュトラ州からの巡礼ツアーの他に、
ミャンマーやスリランカからの巡礼ツアー客が訪れていた。

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涅槃堂はスリランカの教徒によって建立されたのだとか。
写真からはわかりにくいが、
両側に沙羅双樹がちゃんと植わっている。

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 観光地のお決まりは物売り。上の写真では奇形の右手を駆使して描いた仏陀像の油絵を売り込んでいる。1枚500ルピーと言われ、もっと値切れるだろうとは思ったが、結局一行は誰も買わなかった。後でガイドさんから、「後で『あのガイドはけしからん』と言われたら商売できなくなる」とやや厭味っぽいことを言われた。ガイドと地元物売りは持ちつ持たれつの関係らしい。
 あと結構しつこかったのは地元の大地主という人。マータ・クアル寺院から涅槃堂まで付いてきて、便宜を図ったからとチップを要求された。マータ・クアルで10ルピーもらったので味を占めたのか、涅槃堂でもぴったりとマンツーマンのマークをされ、ただ付いてきただけなのにまた10ルピーを要求された。僕は「もう1ヵ所ガイドしてくれたら払う」と言って拒否した。
 この大地主、僕の両親が沙羅双樹の落葉を記念に持って帰ろうと探しているとわかるや、あちらこちらから落葉を持って来たが、そんな大きいのや一部朽ちかけたのはいらんということであまり相手にしなかった。これもガイドさんのお言葉の遠因となっている。
 それにしても、1日10ルピーでも稼ぐのに苦労している農民もいる一方で、観光客にくっついて歩いてチップを狙う「大地主」っていったい何なのだろうか。あくせく働く必要がないのなら、こうして日がな一日観光客の相手をして得た現金収入の一部でも小作人に還元でもしているのだろうか。その辺のことはよくわからない。

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最後は翌朝の散歩の時に観た朝もやの中の涅槃堂。
サトウキビ畑の向こうに屋根だけがかろうじて見える。

因みに、仏教の4大聖地というのはどこでしょうか。
1.ルンビニ(ネパール)-ブッダ生誕の地
2.ブッダ・ガヤ(ビハール州)-ブッダが悟りを開いた地
3.サールナート(ウッタル・プラデシュ州)-ブッダが初めて説法を行なった地
4.クシナガル(ウッタル・プラデシュ州)-ブッダ入滅の地

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