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『Speed Racer』 [テレビ]

昨日(20日)はインドでは祭日。幼稚園が既に夏休みに入っている末っ子を連れて、僕はサケットの映画館に出かけた。お目当ての映画のタイトルは『Speed Racer』、日本で1969年にタツノコプロが製作したテレビアニメ『マッハGoGoGo』のハリウッド実写版リメイクである。
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本題に入る前に一言。インドで上映されているのはボリウッド映画ばかりではない。本場ハリウッドの映画もメジャーなのは公開されている。最近で言えば『ナルニア国物語Ⅱ』とか『IRON MAN』である。この日も実は『IRON MAN』にするか『Speed Racer』にするかで悩んだが、子供に見せるなら後者の方がいいのではないかと思った。

『マッハGoGoGo』は2年近く前にGyaoだったかフレッツだったかの動画配信で何話か立て続けに観たことがあるが、今でも全く見劣りしないほど国際色が豊かなストーリーだったので見直してみて本当に驚いた。主人公とその家族は当然日本人だが、名前以外は殆ど日本人ぽくなくて、国籍というものを全く意識しないような場面設定だった。あれだけレース中のトラブルに巻き込まれて道草を喰っている三船剛とマッハ号が、レース終盤になると必ず驚異的な追い上げを見せて最後は優勝戦線に絡んでくるというご都合主義には苦笑するが、あのステアリングホイールに据え付けられた「A」から「G」までのボタン操作による特殊機能等、そのメカニカル性に惹かれて再放送の度に見入っていたのをよく覚えている。
実写版の方はというと、『Matrix』のウォショウスキー兄弟が監督しているため、CGの使い方が極端過ぎてついていけないところはある。マテル社のHotwheelではあるまいし、スパイラルにうねっているなんてコースでも、それ以外はアニメ版にかなり忠実に作られている。三船ファミリーの構成は、くりおや三平、サブまで全く一緒で、衣装もかなり似せてある。主人公Speedの父(即ちアニメ版の三船大介)は、まさに三船父そっくりである。ミッチーがヘリコプターを操縦するなんてシーンもアニメ版ではお馴染みだ。BGMも同様。「風も震えるヘアピンカーブ~」と思わず口ずさみたくなる。最初のクライマックスであるチームレースは、アニメ版の最終話「史上最大のレース」をかなりイメージして作られているように思った。
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マシンもよく似せてあると思う。7つの特殊機能も同様だ。但し、このアニメ版マッハ号に忠実に再現されたマシンは、公道で行なわれるロードレース用の車両で、サーキットコース仕様のマシンはデザインがかなり違う。

登場人物としては、他に真田広之や韓流スター・ピ(Rain)も出てくる。真田広之の英語はかなり上手いと感心した。ピもかなりオイシイ役で、ファンにはたまらないのではないかと思う。

レースのスピード感が異常過ぎて観ていて目が疲れるかもしれない。そういう意味では、ボリウッド映画みたく途中で休憩(intermission)が入るのは少し助かった。勿論、子供には大うけだ。でも、子供にはまだまだアニメ版の方を薦める。DVDも出ているようだし、そちらを見せる方がおとなしめでいいかも。

マッハGOGOGO Lap.1

マッハGOGOGO Lap.1

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD



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