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『愛妻日記』 [重松清]

愛妻日記

愛妻日記

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/12/13
  • メディア: 単行本


出版社からの内容紹介
R-18指定の重松清。奥様には隠れて読んでほしいのです。夫のゆがんだ情欲を描く、初の性愛小説集。

普通の重松作品だと思って中味も確認せずに図書室で借りた。何せこの前に借りたのが『きみの友だち』である。重松氏が奥様をどのように見ているのかを垣間見た気がしたので、『愛妻日記』というのは奥様への愛情が綴られた日記だと勝手に思い込んだ。でも、これがいけなかった。彼が小説家であるということをすっかり忘れていた。これは短編小説集だったのである、しかもR-18指定の、相当ヤバイ描写の多い…。だから、一気に読んでしまいました。でも、このエントリーについてはコメントもトラックバックもできない設定にしてます。あしからず…。

本書が重松作品として許される点があるとしたら、この普通ではない愛の表現が、妻との合法的な関係の中で行われているということだ。これまで読んできた重松作品では、よほどのことがない限りはセックスに関する描写は殆ど出て来ない。むしろ、そういう熱い関係すら経験することもなく関係が冷えてしまった30~40代の夫婦が扱われていることが多く、描く必要もなかったということなのだろう。これらとは逆の、熱い関係も当然あることと思う。ちょっと普通じゃない関係というのもあり得るかもしれない。

それ以上詮索せず、興味のある人は現物を読んで下さい。以上。


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