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『東京公園』 [読書日記]

東京公園

東京公園

  • 作者: 小路 幸也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/10/28
  • メディア: 単行本


内容(「BOOK」データベースより)
「幼い娘と公園に出かける妻を尾行して、写真を撮ってほしい」―くつろぐ親子の写真を撮ることを趣味にしている大学生の圭司は、ある日偶然出会った男から奇妙な頼み事をされる。バイト感覚で引き受けた圭司だが、いつのまにかファインダーを通して、話したこともない美しい被写体に恋をしている自分に気づく…。すれ違ったり、ぶつかったり、絡まったりしながらも暖かい光を浴びて芽吹く、柔らかな恋の物語。

薦めます。ちょっと息抜きするにはちょうど良いかも。ストーリーは上記の通りで、軽い気持ちで読むとよいと思う。多分2時間あれば読了可能だろう。少しだけオチに向けた複線だけ述べておくと、上に書かれているストーリーに絡んでくるのにもう2人女性が出てくる。1人は主人公の旭川の小学生時代の同級生・富永、もう1人は主人公の異母姉・咲美。これ以上語るとオチまで行ってしまいそうなのでご勘弁を。

僕は最近大学生が主人公の小説はあまり読んだことがないのだが、今どきの大学生というのはここまで落ち着いているものなのだろうかと疑問に思った。以前中村航著『100回泣くこと』を読んだ時にも感じたことなのだが、最近の若者はこんなに大人しいのだろうか、僕達が学生やってた頃のような尖がったところ、ぎらついたところはないのだろうか。こういう小説を読むと女性の読者は「ピュア」とか「透明感」とかいう言葉で評価するのではないかと思うが、大人しすぎて日本はホントに大丈夫なのかと思ってしまった。そういうことを考えるような性格だから、学生時代の僕は主人公とは違ってモテなかったんだろう。


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