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ピーチボウル速報―LSU、マイアミ大を撃破! [LSU]

Best Wishes for the New Year!

新年第1弾の記事は、現地時間12月30日夜にジョージア州アトランタで開催されたカレッジフットボールのポストシーズンボウルゲーム「ピーチボウル」の結果紹介である。

レギュラーシーズンランク全米10位のLSUは、同9位のマイアミ大学(フロリダ)と対戦、40-3と圧勝した。MVPにはLSUの2年生QBマット・フリンが選ばれた。

 ボウルゲームで控えQBが活躍するジンクス

マイアミ大学はカレッジフットボールの超強豪校で、プロフットボールリーグに多くの選手を輩出してきた。特にQBについては人材の宝庫であり、僕が学生だった頃には、41歳の現在も現役で活躍しているビニー・テスタバーディ選手がハイズマン賞に選ばれたこともあった。また、僕が仕事で米国滞在していた2000年から2003年の3シーズンは同大の全盛期で、QBにケン・ドーシーを擁して2度にわたってレギュラーシーズン1位となり、うち1回はオレンジボウルを制して全米1位を確定させたことがある。このところ一時期のような手のつけられない強さというのはなく、シーズン中に1、2敗はすることが多くなってきてはいる。今期はACCのチャンピオンシップをフロリダ州立大学に明け渡し、ピーチボウルに回ってきた。

対するLSUは、12月初旬のSECチャンピオンシップゲームで同じアトランタのジョージアドームで、地元ジョージア大学に惨敗し、シュガーボウル出場を逃してピーチボウルに回ってきた。今年はシーズン序盤にハリケーン「カトリーナ」と「リタ」がルイジアナ州南部を襲い、練習がろくにできない状態でシーズン突入した。しかもレス・マイルズヘッドコーチは就任1年目である。

 マイアミ大学のニックネームも「ハリケーンズ」

 今シーズンのLSUは、序盤の体制が整わない中で行なわれたホームゲームでテネシー大学に破れた後は、9連勝でSECチャンピオンシップゲームまで辿り着いた。前任HCのニック・セーバンがリクルートした、QBジャマーカス・ラッセルやRBジャスティン・ビンセントといったタレントが主力に成長し、安定した攻撃力と、元々強力だった守備ラインを武器に勝ち上がってきた。このところのLSUは、レギュラーシーズンで確実に8勝3敗ラインを上回るようになり、昔は同じカンファレンスにいても全く歯が立たなかったフロリダ大やオーバーン大にも、かなり高い確率で勝てるチームになってきたと思う。

 

ゲームの方は、SECチャンピオンシップゲームで負傷退場した主戦QBビンセントに代わって先発したマット・フリン(彼もセーバン前HCがリクルートした選手)が196ヤード、2TDパスを投げる活躍で、総獲得ヤード数507ヤード(マイアミ大は190ヤード)と相手に殆ど試合をさせなかった。

LSUはとても不思議なチームで、シーズン終盤に主戦QBが負傷したり不調に陥ったりしても、ボウルゲームになると不思議と控えQBが活躍してしまう。2000年のピーチボウルでジョージア工科大学と対戦した際には、主戦QBジョッシュ・ブーティーが不調と見るや、後半投入されたロハン・デイビーが大活躍して逆転勝ち。2001年のSECチャンピオンシップでテネシー大学と対戦した際には、負傷欠場を余儀なくされた主戦QBデイビーに代わって先発出場した1年生QBマット・モークが自慢の脚力を存分に発揮してLSUを勝利に導き、モーク自身もMVPを獲得している。(モークがシーズン終盤で負傷した2002年は、控えQBランドールもぴりっとしなかったけど。)ラッセルとフリンは同期生であるが、入学当初からラッセルの方が扱いが優遇されており、フリンはずっと控えに甘んじてきた。その意味で、今回のフリンの活躍はとても嬉しいことである。

  恒例の、ゲータレードで祝福

レス・マイルズHCにとっても、プレッシャーのかかるシーズンだったことと思う。何しろカレッジ一の高給取りのセーバンHCの後任である。セーバンHCは結果を残したから費用対効果云々を問われることはあまりなかったが、その後任ともなれば、勿論、前職オクラホマ州立大学で長きにわたるチームの低迷から全米ランキング圏内に入ってくるところまでは立て直した実績はあるものの、ビッグ8カンファレンスにおけるオクラホマ州立大学はオクラホマ大、テキサス大等に大きく水を開けられた3位争いをかろうじてできるくらいのチーム力でしかなく、シーズン4、5敗しても許されるチームだった。しかし、LSUは、セーバンHCの功績により格段に強くなっており、シーズン3敗することもままならないような期待をされるチームになっている。そんなチームを率いて、11勝2敗で就任1年目を締めくくったことは立派だと思う。

未だBSCボウルゲームが幾つか残っているので最終ランクはどうなるかわからないが、既に6位のオレゴン大学がランク外のチームに敗れるという波乱もあり、LSUの最終ランクは5位か6位くらいまでは上昇するのではないかと思う。9位と10位というランクが拮抗しているチーム同士の対戦で、点差が37点も開いたのだから(これは、現時点までのボウルゲームの結果だけを見れば最大の点差である)、ランクアップの好材料となるだろう。

攻撃陣では、バックフィールドのRBアダイーが来年は卒業するが、攻守ともにタレントが残っており、来シーズンもそこそこやってくれるような気がする。楽しみに待ちたいと思う。


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