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障害児の教育方針転換へ向けて [ブータン]


【抄訳(www.DeepL.com/Translator(無料版)翻訳を筆者編集)】
カルマ(匿名)は、自閉症の子どもを持つ母親である。息子は12歳で、チャンガンカ初等中等学校(CLSS)の特別教育ニーズ(SEN)/インクルーシブスクールで学んでいる。

カルマは他の親と同じように、息子とその将来にとってベストであることを望んでいる。しかし、神経学的な障害を持つ息子は、他の子どもたちのように普通の教室で対応することができない。CLSSのインクルーシブ・スクールは、彼が教育を受けられる唯一の場所なのだ。

カルマは、インクルーシブスクールで学ぶ子どもたちは、14歳を過ぎると学校からの移動を求められると指摘する。「14歳という年齢は、子どもたちにとって十分な年齢ではありません。特に自閉症の子どもたちは、他の人と同じペースで学んだり、自立したりすることができないからです」

彼女は、CLSS学校当局が移行年齢を16歳まで延長したことを教えてくれた。「自閉症児の面倒をみてきた親としては、この年齢ではまだ十分ではありません。20歳になるまで延長して、10年生の証明書をもって卒業できるようにしたい」と語る。
《後半に続く》
また、自閉症の息子を持つ別の母親からも意見を聴いた。子どもたちがもっと勉強すれば、将来、職業訓練を受けるのに役立つかもしれないという。「将来、私がいなくなったら、息子はどうやって一人で生きていけるのだろうと、いつも心配しています」

障害のある子どもたちの多くは、ティンプーにあるダクツォ青少年職業訓練センターのような他の学校や施設に移っていく。しかし、母親たちは、息子たちをそこに通わせることはできないという。

「ダクツォは、障害のある子どもたちの多くが通う学校です。しかし、息子たちは自閉症で、特別な配慮が必要なため、そこに通わせることができません。息子はすぐに怖がるんです。息子は暗いところにいるのも怖くてできません」母親の1人はこう述べる。

彼女によると、ダクツォでは職業訓練やスキルを与えることで、子どもを自立させようとするのだという。「私は12年前から息子の面倒を見ています。私がずっと同じことをしようとしてきたことを考えると、どの学校や施設でも短期間で息子を自立させることができるというのは理解しがたいことです」とこぼす。

母親たちは、自閉症の子どもたちは、同年代の他の子どもたちができないことを得意としていると指摘する。「私たちの子どもは、靴ひもを結ぶ、服を着るなどの普通の仕事はできませんが、数学、芸術、コンピューターなどの技術的な電化製品を使うことにはとても長けています」

全国障害者政策(2019)によると、教育へのアクセスの7.1.2項には、「政府は、既存の教育インフラ内で合理的配慮を行うための戦略を策定し、新しい教育インフラにユニバーサルデザインを取り入れること」とある。しかし、この分野での政府側の取組みは不足しているように見える。

学校教育局ECCD・SEN課の職員によると、障害のある子どもたちは、学習プログラムの進捗に基づき学校を卒業するのだという。「もし、その子が一般的なカリキュラムを受講し、ほんの少し配慮をすれば、他の生徒と同じように学校を卒業することができます。機能的なカリキュラムやライフスキルプログラムを受講している場合は、子どもの能力やニーズに応じて設計されたプログラムに基づいて学校生活を送ることになります」

この関係者によると、移行年齢の延長は、教師とともに策定した個別の教育計画、学校の施設、特別教育ニーズチームの推薦によって決まるのだという。また、インクルーシブスクールのSEN関連教員を増やす必要性に応えるため、教育大学での義務的な現職前研修が行われていると、この関係者は付け加えた。

一方、自閉症の子どもを持つ親たちは、何か明るいニュースがあることを期待している。「すべての障害が同じではなく、障害を持つ子どもたちはそれぞれ異なる教育アプローチを必要とします」と、彼らは述べる。

4月2日が国連の定める「世界自閉症啓発デー」だということで、例年この時期になるとブータンでも何かしらの啓発イベントが行われ、メディアを賑わす。それらの会場で識者が毎年言われていることはそれほど変わらず、よってメディアの取り上げ方にも毎回同じようなものが並んでいる気がする。

先日、海老原宏美『わたしが障害者じゃなくなる日』を読んだばかりだし、今後数カ月間地元のSENスクールとはお付き合いも続くと思うので、関連報道ということで今回は備忘録的に取り上げた。

それにしても、英語だと「autism(オーティズム)」という言葉が、なぜ日本語だと「自閉症」という訳され方をして、ネガティブな意味合いを含んで広まってしまったのだろうか。
タグ:自閉症 Sen 教育
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