SSブログ

『「売れる個人」のつくり方』 [読書日記]

「売れる個人」のつくり方

「売れる個人」のつくり方

  • 作者: 安藤 美冬
  • 出版社/メーカー: Clover出版
  • 発売日: 2021/04/30
  • メディア: Kindle版
内容紹介
本書は、「売れない個人」から「売れる個人」へと変貌を遂げるための実践書です。自身が「売れる個人」としてブレイクスルーを果たしただけでなく、10年間でのべ10万人以上もの「売れる個人」「売れない個人」を見てきた著者だからこそ書ける、あなたが“売れる"ための「マインド」と「戦略」が網羅されています。フリーランスや経営者、独立したい人だけでなく、パラレルキャリアや副業に興味がある人、会社員として力をつけたい人、学生や主婦など、現代を生きるすべての人たちのニーズを叶える一冊です。
【Kindle Unlimited】
時々思うのだけれど、Kindle Unlimitedのセレクションって、どうやって決まっていくのだろうか。ここを入口にしておいて、次に有料ダウンロードをしてもらえるような本へと誘導していくことを狙っているのではないかと思えるのだが、その入口の1冊を誰がどのように決めているのだろうか。

たぶん、本書も、この本を入口にして類書への誘導を狙っている気がするのだけれど、ここまで戦略的に自分の売り方を考え、実践してきた著者が、他にもある自身の著書の中で、「これを最初に読んで欲しい」と差し出したのではないかという気もした。本気で「売ること」「売れること」を突き詰めて行ったら、それくらいのことまでやる必要があるのかもしれない。本書で描かれている自身のキャリア形成プロセスを見ると、本書をKindle Unlimitedの対象にするのも、著者自身の戦略の一部ではないかと思える。

最近、あまりにも仕事に余裕がないため、読書量も落ち、ブログの更新頻度も落ちている。そもそも平日にマイカテゴリー「読書日記」で記事を書くこと自体珍しい。何があったかというと、ふだんなら毎日の日誌を書くのに使っていたミクシィが、昨夜からサイバー攻撃に遭っていてアクセスできなくなったことがある。早朝のルーティンとしていた前日の日誌が書けないため、代わりに先週末読了していた本の紹介をしてしまうことにした。

とはいっても、本書に関するアマゾンのページの広告を見れば、だいたい内容は想像がつくだろう。また、僕は知らなかったのだけれど、著者はフリーランスの先駆けとしてはかなり有名な人らしく、講演やらテレビ出演やらも数多い。こういうメディアへの露出を自分の形成したいキャリアの到達点と考えるなら、著者の論点はどれも参考にしたらいいと思う。

間もなく60代に到達する、イケメンでもないオジサンが参照とするようなロールモデルではない。

そもそもメディアでの露出を増やして、かえって晩節を汚すようなことにはしたくない。自分の子どもたちも社会人として巣立っていくところまで差し掛かってきている現状、必要最低限の収入だけ得られれば、あとは妻の畑を手伝って、また新しい技術に文系オジサンなりにキャッチアップを図り、それによって持続可能な生活が送れればそれでいいとすら思っている。そもそも想定する到達点が違うので、本書は「ふ~ん」という程度にしか受け止められなかった。

僕の子どもたちの世代が、著者のようなキャリアを目指すというのなら、著者の経験は参考になるだろうし、うちの子どもがそういうのをちょっとでも目指す気があるのなら、本書は薦めたい。ただ、著者は慶應出の才媛で、学生時代に明確な目的も持って交換留学でオランダにも行っているような人なので、うちの子どもたちとはそもそも初期条件が違う。著者のようなキャリアを目指せるのかどうかといえば、そもそもそういう関心もないかもしれないなぁ。

だから、本書で描かれていることを全部参照しようとはとても思わないのだが、「オリジナリティ」「ニッチな特技」「「気後れ」「面倒くさい」をどう乗り越えるか」「感想ではなく「情報」を伝える」あたりのセクションは参考にはしたい。特に、最後の項目はちょっとドキッとさせられた。

この「サンチャイ★ブログ」自体が、感想や意見ばかりじゃないですか。だから、ブログでの情報発信をマネタイズにつなげようと思ったら、思い切って「情報」にもっと振った方がいいのはわかっているのだけれど、元々長年にわたってやってきた「読書日記」のカテゴリーと、その都度その都度自分が身を置いた場所での「記事」紹介と自身の仕事に関する「情報」発信が、1つのプラットフォームの中でごっちゃになっているのが現状だ。

これをどうしようかというのは特にこの1年ずっと考えてきたことである。今の仕事も8月で1つの節目を迎えたので、ブログの位置付けを整理し直すタイミングとしては今なのかなという気がしている。とはいっても今は猛烈に忙しいので、来週末からの2週間の一時帰国の間に、少し見直す時間を取りたい。
nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント