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『ザ・ベストテン』 [読書日記]

ザ・ベストテン (新潮文庫)

ザ・ベストテン (新潮文庫)

  • 作者: 山田 修爾
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/12/24
  • メディア: 文庫

内容(「BOOK」データベースより)
毎週木曜日夜9時―誰もが唄える歌があふれていた歌謡曲の黄金時代。誰もがこの番組に釘付けだった。黒柳徹子・久米宏の名司会、ランキング方式での歌手の出演、ハプニング連続の生放送、生中継。70年代~80年代を彩った音楽シーンがそこにあつまっていた。番組の誕生から終焉までをすべてに携わってきた男が綴る黒柳徹子さんとの記念対談と「全ベストテンランキング一覧」も収録。
「懐かしい」―――この言葉はアラ・フィフティ世代の潜在的需要を掘り起こすキーワードだ。「平成仮面ライダー」シリーズは既に10年以上前からその需要喚起に成功している。しかもイケメン俳優を起用してママさん需要もしっかり開拓している。特撮シリーズでいえば、「スーパー戦隊」シリーズは「海賊戦隊ゴーカイジャー」で34のスーパー戦隊を全部登場させるという荒技を駆使し、年明けには「メタルヒーロー」シリーズの草分けである「宇宙刑事ギャバン」とのコラボまで実現させた。大葉健二さんが、ギャバン役とバトル・ケニア役とデンジ・グリーン役の掛け持ちで登場したのには、東映のサービス精神に拍手喝采を送ったパパさんは僕だけではあるまい。そのうちに、仮面ライダーV3と怪傑ズバット、アオレンジャー、ビッグワン、正木本部長の共演なんてのが実現しないかと楽しみにしている。(既に還暦過ぎてるから大葉健二さんみたいなのはムリか…)

その流れでいけば、僕らが1970年代末から80年代を通じて毎週木曜21時になるとTVのチャンネルを合わせてほぼ毎週見ていたTBSの『ザ・ベストテン』について当時の制作関係者が書いた回顧録というのはオイシイ。収録されているエピソードのひとつひとつが懐かしい。「あった、あった」という喜びだけではなく、その舞台裏で何が起きていたのか、番組制作関係者の奔走が描かれていて、面白く読んだ。業界用語とか業界の慣習とか、よくわからないところはあったものの、ゲスト歌手の人柄がにじみ出るようなエピソードは読んでいて改めてそうした歌手を見直すことにもなった。

「ザ・ベストテン」は1978年1月19日から1989年9月28日まで603回放送されたが、その全603回のランキング上位曲の局名リストが巻末に掲載されているのは極めて有用。これを持ってカラオケボックスに行きたくなったよ。子供達に「カラオケボックス行こ」と誘ったが、すかさず妻から「Wiiカラオケじゃダメなの?」との横槍が入り実現せず。読了は1週間以上前だが、それ以後体調を崩したこともあり、カラオケは実現せず、懐かしの上位ランク曲をYouTubeで再生してお茶を濁している。


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