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『基礎からわかる「Bluetooth」』 [仕事の小ネタ]

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

基礎からわかる「Bluetooth」 [第3版] (I/O BOOKS)

  • 作者: 瀧本 往人
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2021/09/25
  • メディア: 単行本
内容紹介
「Bluetooth」は、近距離にあるデジタル機器やツールをつなぐ無線規格ですが、「スマホ」や「タブレット」などにも搭載され、「イヤホン」や「キーボード」とつないでいます。さらに、低電力で通信が可能な「BLE」(Bluetooth Low Energy)が、スマホなど端末同士での通信や、近付くとスマホに直接情報を届ける「Beacon」(ビーコン)、「ウェアラブル端末」との通信手段として使われ、今後一層の普及が見込まれます。「Bluetooth」の「仕組み」から「各規格との違い」まで、詳細に解説。※前回の「増補版」出版から、バージョン「5.1」~「5.3」が登場し、さまざまな改良が加わり、新技術に対応しました。本書はその新仕様についての解説を追加し、全体の内容を現在の事情に即したものに改めたものです。
【MT市立図書館】
本書は、近所の市立図書館で二度借りた。一度読んだだけでは何が書かれているのか理解することができず、実際にIOTデバイスをスマホとBluetoothで接続するようなプログラムを書いてデバイスに書き込んで動かしてみる体験を経た上で、もう一度借りて読み直してみた。

Arduino IDEでサンプルスケッチを物色した際、「UART」「Advertize」「Service」など、定義がよくわからない言葉が連発し、どのサンプルを使えばいいのか理解するのが難しかった。「Central」と「Peripheral」という言葉も、デバイス側かスマホ側かどちらがどちらなのか、頭の中がグチャグチャになってしまった。

さらに、僕が知りたかったのは、単なる接続のOn/Offだけのプロトコルがあるのかどうかというのと、仮にデバイス側で電池節約のためにディープスリープモードに移行させたら、Bluetoothのペアリングは解除されてしまうのかどうか、もしそうなら、ペアリングが自動切断されないでもデバイス側でディープスリープモードに入る方法はないのかという点だったが、

そういうのに、ドンピシャで答えをくれる本ではない。上で挙げたような言葉は知ってて当たり前のように解説されているので、これで「基礎からわかる」はないんじゃないかなと苦笑したくなった。勿論、著者の定義的には「基礎」の範疇に入るとおぼしき記述はそこここに見られるけれども。

本書の想定読者は、きっと電気通信業界で働くエンジニアなんだろうなぁ。少なくとも、僕らど素人にも基礎の基礎なのは、「(a)「短距離にある機器同士をつなぐ手軽な無線通信の規格」であり、(b)「世界的に統一されている」というBluetoothの定義だろう。無線LANの規格がWi-Fiであるのに対し、パーソナルエリアでのネットワーク(PAN)における無線規格がBluetoothだとも言える(p.8)。

あとは、第3章「プロファイルとアプリケーション」にある、Bluetoothの各プロファイルの概要か。ただ、このあたりの用語も著者は知ってて当たり前と言うかの如く定義を省いている。「「Bluetooth」における「プロファイル」は、「プロトコル」のスタックに対して、「アプリケーション」の実現に必要なパラメータや制御手順を定義する使用を意味します」(p.120)って、出てきたカタカナで定義がイメージできたのは「パラメータ」しかありません(笑)。

まあ、Bluetoothで何ができるかが第3章には列挙されているんだと割り切って読み進めて行くと、今僕が取り組んでいる課題と関連しそうなプロファイルがいくつかあった。

◆危機探査:プロファイル「FMP(ファインド・ミー)」、サービス「IAS」
 遠隔でアラームやバイブレーションを鳴動させ、装置の在処を調べるためのプロファイル

◆近接情報:プロファイル「PXP(プロクシミティ)」、サービス「LLS、IAS、TPS」
 互いの機器の距離をモニタリングするためのプロファイルで、置忘れの確認等に有効

◆リンク切れ:サービス「LLS(リンクロス)」
 機器間でリンクが切れたときのアラートを発する。

だから、僕が考えていた「盗難&置き忘れ防止アラーム」はBluetoothの無線通信でデザインできることはわかったのだが、ではこれを読んで、僕はどんなアクションを起こしたらいいのか?それが全然わからなかった。

基礎の基礎はともかく、途中の記述が専門的すぎて、「ふ~ん」で終わってしまい、後々の行動になかなかつなげにくい1冊であった。
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