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週報(8/21-8/27) [備忘録]


今週は米国東海岸で地震があるは、巨大ハリケーンが接近するは、立て続けに自然災害に襲われている。ワシントンDCには僕の知人も多く、地震の影響はあまりなかったそうだが、ハリケーンの影響は半端じゃないだろうと思う。2003年9月に巨大ハリケーン「イザベル」が東海岸を襲った時、僕は離任を直前に控えて家族を先に帰国させており、非常に心細い中でイザベルを迎えた。当時書いていたニューズレターで、その時の模様を次のように書いている。

 日本でも報道されていたのでご記憶の方は多いと思うが、9月18日から19日にかけてワシントン界隈を襲ったハリケーン「イザベル」は、ノースカロライナからメリーランドにかけて多くの傷跡を残してカナダに抜けて行った。死者23名も大変な数字である。ワシントンは18日午後から風が強まり、夕方から深夜にかけて家も吹っ飛ばされるかという暴風雨となった。我が家は家具も少なくなって軽くなっているし、電灯の数も減っているし、家族もいないので正直言ってかなり心細かった。日本だったら雨戸を閉めて台風に備えるところだが、アメリカには雨戸などというものはない。街路樹の枝が折れてガラス窓に飛んで来たらとんでもないことになっていたかもしれない。断続的な停電もあった。こんな時は眠るに限ると早々に就寝した。
 翌朝は風も収まり、時々晴れ間も顔を覗かせた。連邦政府がこの日も休業したため、自動的に会社も休業になったが、どうしてもこの週のうちにやっておきたいこともあったので、車でオフィスに出かけた。そこら中で枝が折れて道路に落ちているし、根こそぎ倒れた木も何本か見かけた。電線も何ヶ所かで切断されていて、電力会社の作業車が復旧作業にあたっていた。テレビではアーリントン南部のアレキサンドリアの市街地がポトマック川の増水で水に浸かっている光景を何度も報道し、ラジオではアーリントンの西隣のフェアファックス郡が停電で浄水場の操業が止まり、未処理の水が水道水に混入したとして15分間の煮沸を呼びかけ、冷蔵庫の中の食材で何は廃棄すべきか専門家の意見を流していた。
 そんなにひどかったのかと思ったが、フェアファックスでは18日夕方から停電し、場所によっては19日の夜も復旧しなかったらしい。復旧に数日かかるところもあると報道されていた。我が家のすぐ近くのフォールズチャーチ市は19日夕方までほぼ全域が停電で、レストランはおろか、全ての小売店が閉店だった。それではアーリントン郡は全域が平気だったかというと、実は電力供給が無事だったのは我が家の一帯だけで、少し離れると真っ暗な地区がそこら中にあった。開店しているレストランには長蛇の列が出来、停電の地区では給油ができないため開店しているガソリンスタンドは早々に売り切れになっていた。
 こうしてみると、我が家の界隈の立地の良さが際立っている。大きな倒木もなく、断続的な停電はあっても全く電気が来なくなるといったことはなかった。当然浸水もなし。唯一、ケーブルテレビが見られなくなるという支障はあったが、これはどちらかというとこの界隈の問題ではないと思う。
 離任を前にして、家の損壊なんて洒落にならない。今年の冬は歴史的豪雪で、晩夏は歴史的なハリケーン災害と、ワシントン地域では大きな被害が出た。それに耐え切った我が家とこの界隈、振り返ってみればとても良い地区を住居に選んだと思う。我が家に感謝し、この地区の立地に感謝したい。隣人にも恵まれたと思う。 
イザベルでこうなんだから、アイリーンでどうなるかはかなり不安。なるべく被害が少なくて済むよう祈りたい。

【今週まとめて1週間分の出来事】
さて、今週行なわれた剣道の夏合宿については既に報告も済ませているのでそちらをご覧いただくとして、さすがに3日連続で稽古をやると、翌日以降の疲れがなかなかとれず、ちょっとつらい思いをした。合宿中、慣れない腕立て伏せをやったのがよくなかったのか、翌日以降両肩が異様に重く、少し吐き気ももよおすこともあった。週後半には胸も痛かった。そして25日(木)に行なわれた職場の歓送迎会で口にしたビールが不味かったこと不味かったこと。今週は週を通じて体調がイマイチだったかもしれない。

先週はそれ一色だったと述べた本の原稿リライトの件、結局上司に原稿を提出したのが合宿明けの23日(火)になってしまった。しかも、その日は自宅に戻って来てみると、岐阜のYさんからお手紙が来ており、僕の原稿内でのYさんの記述に関して、専門家的見地から表現振りを変えた方がよいという箇所を指摘する内容だったので、翌24日(水)朝に再度原稿リライトを行なった。次にやったのは挿入写真の選定で、僕が国内各所を訪ねてそこでお預かりしてきた膨大な写真をスキャナでイメージ取り込む作業が必要だったが、元々アシスタントがいない僕はこういう地道な作業も1人でやらなければいけない。それをなんとかやり終えて、部長の了解を得て原稿を出版社に送ったのは25日(木)のことだった。今後エディターさんからいろいろ注文がついて再リライトを余儀なくされるケースもあるかもしれないが、順調なら11月中には刊行されるんじゃないでしょうか。

こうして、僕の最初の本の原稿は僕の手元を離れた。離れたら途端に別の本を書きたくなってしまった。というか、元々いつかはやらねばと思っていたものなのだが。今月に入ってからその関係者に執筆協力の打診をして、本にすることにも執筆分担者になることにも了解はいただいているが、なにせ構成案をちゃんと示してないので、企画書を僕が作ることにしている。

【夏休み最後の追い込み】
1)上の2人は相変わらず塾の講習で忙しい。小6の娘は朝10時から17時まで、中2の長男は17時から21時30分までだそうだ。それを土日関係なくやるわけである。いつもなら22時30分には眠いと言って寝てしまう長男ですら、「塾の宿題が終わらない」と叫んで夜中の2時、3時まで1人で勉強している。しかも、午前中は部活があったりする。東京での受験事情は僕にはわからないから言う権利もないのかもしれないが、それにしてもこの、無理しないと毎日こなせない宿題の分量ってのはいったい何なんですかね。

2)片や小2の末っ子は、学校の宿題が終わっていない。全くやってなかったわけではなく、一部の面白そうな宿題はちゃんと終えているのに、あまり面白くなさそうな宿題を3つ後回しにしてこの週末まで来てしまった。学校もまたいっぱい宿題を出すよなぁ。実は、上の2人にも学校の宿題がある筈で、長男の方もちゃんと取り組んでない宿題が少なくとも1つある。こんなギリギリになって一夜漬けでできるような類の宿題ではないと思うが…。塾の宿題で苦戦している彼を見ていると、とても言えなくなる。本人は気にはしているようで、「宿題できなかったらどうなるの?」なんて言っているが、「試してみたら?宿題出す側にも問題があるわけだし…」なんて言って、僕はかえって焚き付けてしまった。

【ようやっと菅退陣】
―――なんかホッとした。

ところで、ここまで2年近くにも及ぶ民主党政権のゴタゴタ、自治体レベルでの民主党議員はどう考えているんだろうか。少しぐらい、「本部がゴタゴタしてご迷惑をおかけしてます」と言ってくれればいいのにと思ってしまう。そう感じたのは、三鷹駅南口で毎週金曜日に施政報告をやっている民主党の都議会議員が、26日(金)にも民主党代表選のことを何も触れてなかったからだ。元々早口で声も小さいからちょっとの間にその場を通り過ぎてしまう僕らのような通勤客の心にはなかなか響かない話し方をされる議員さんだが、国政は国政、都政は都政、と割り切り、国政レベルでの民主党本山のゴタゴタについては触れられたくない思いでもあるのではないかという気がしてしまった。

でも、考えてみたら、この都議にしても、民主党の三鷹市議にしても、今度の党首選には1票持っているんでしょう?心に響かぬ演説を早口でやったり、ビラをせっせと配ったりしているよりも、いったい誰が党首になれば民主党はもうちょっとまともになるのか、市民の声を訊いてみたらどうなんだろうかとふと思った。

これで武蔵野市の菅首相の自宅の警備体制は縮小されるんだろうか。
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