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カンプールの朝食 [インド]

今月上旬のインド旅行でカンプールに滞在した際、Meera Innというビジネス(?)ホテルに泊まった。最もゴージャスな部屋でも1,200ルピー、スタンダードルームの価格帯が600~800ルピーという破格の安さで、当然のことながらネットには接続できず、バスルームには湯船がなかったけれど、ちゃんと熱湯が出ただけでも助かったと思う。そんな宿だったから、当然ホテルの中にレストランなど存在しない。だから朝チェックアウトした後の朝食は、ホテルの隣にある定食屋でつまむことになる。

僕のお好みはインド駐在員時代から変わらずプーリー・バジ(Poori Bhaj)。こういう町の定食屋で注文して食べたことがなかったので、今回は作るプロセスを興味津津でずっと観察してみた。インド駐在員時代、こんな写真は撮ろうと思えばいつでも撮れるだろうと思っていたが、予想外の早い異動で撮る機会を逸してしまった。だから、今回の個人旅行では、後で後悔しないよう、どこでも見境なしにシャッターを切り、記録を残しておこうと心がけた。本日紹介するのはそんな数枚。

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材料をこねて、それを餃子の皮のように平べったく延ばす。それを十分熱した油の中に入れる。実はその時点ではプーリーのようにぷっくりとは膨らまない。少しだけ膨らんだと思ったら、いったん鍋の中から掬い上げて今度は少し冷やすのである。それにしてもこのプーリーを揚げているおじいさん、こんな座り方で日がな一日を過ごしているのだろうか。とても気になる。

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面白かったのは、こうした鍋を火にかけるのに使われる窯にもお供えをしていたこと。写真だとわかりにくいかもしれないが、ジェレビ(かりんとうのような甘い甘いお菓子)が窯の脇に供えられているのがわかる。僕らが食べたのは朝一番だったので、最初のプーリーを揚げる前に、お供えがされた。

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そして、いったん鍋から上げて油を切ったプーリーを、もう一度鍋に放り込む。そうするとあれよあれよという間にプーリーは鍋の中で膨れ上がってくる。具財をこねていた時に入った空気が熱せられた油の熱で膨張するのだろうと原理は想像できるのだが、膨れ方が尋常ではない。見ていても餃子の皮としか思えなかったところに、どうやってあんなに膨張するほどの空気が入るのか、不思議でならない。

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こうして出来上がったプーリーに加えて、カレー風の味付けのジャガイモや豆カレー、ヨーグルトなどが同じ皿に盛り付けられて1人分の料理となる。久し振りに食べれたがとてもおいしかった。但し、さすがの僕も過密日程の中で下痢になるのは避けなければいけないと思い、ヨーグルトだけには手を出さなかった。知人が纏めて払って下さったので値段がわからないが、10ルピーするかしないかではないかと思う。プーリー・バジは熱いうちに食べた方がよい。冷えたらまたしぼんでしまうし…。
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