おめでとう、ドラゴンズ！

選手の皆さん、ファンの皆さん、4年振りのリーグ優勝、おめでとうございます。
ここ数日、ドラゴンズの試合がない中でずっと巨人、阪神の試合中継をラジオで聴いていたが、
両チームで星の潰し合いをやってくれた末、最後は阪神が自分で勝手にコケたという印象だった。
去年巨人がリーグ三連覇を決めた時、あの戦力を見て巨人の長期覇権は突き崩すのが難しいと思った。
中日では守備の要の谷繁が超ベテランで、彼を超えられそうな若手の捕手が育ってなかったし、
巨人の坂本・松本のような、はち切れんばかりの輝く活躍をしそうな若手選手が見当たらなかったから。

確かに中日の投手陣は例年にも増して凄く、僅差でも負けないゲームをずっとしてたと思うが、
攻撃の方はバント失敗が目立ち、主軸と下位打線との打撃力の差は歴然としていた。
2番打者としては、守備要員の英智の方が、大島よりも打っていた印象があり、
6番以降を打っていた野本や藤井、その他の選手も、連打でチャンスを広げられる雰囲気が全くなかった。
打撃陣で目立ったのは荒木や森野、和田といったベテランばかりだった気がする。

何よりヤクルトにやられっ放しだった。唯一球場で観戦した神宮のヤクルト戦も負け試合だった。
だから、楽な優勝だったとはとても思えない。

4年前のリーグ優勝時に書いたブログの記事を読み直してみたんだけど、
福留孝介、タイロン・ウッズ、佐藤充、岡本真也、久本祐一なんて名前があったね。
4年も経つと顔ぶれも随分と変わるものだ。

4年前の優勝祝賀パーティー（ビールかけ）で、井端がこう言っていた―――。
「日本シリーズでは、立浪さんを男にしたい」

今年のビールかけの映像は見てなかったが、気持ちとしては選手にこれを期待したい―――。
「日本シリーズでは、山本昌を男にしてほしい」
マサの夢は日本シリーズで勝利投手になることだからね。
普段の練習でもダッシュは選手の先頭を切って走っているマサを見ていて、
こういう姿勢は選手に良い影響を与えるし、そうした姿勢は報われなければならないと思う。

優勝記者会見で落合監督が守護神・岩瀬と顔を見合わせて笑っているシーンがあったが、
なんか指揮官と選手の信頼関係が垣間見えた気がして、とても嬉しい気持ちになることができた。
負け試合では「監督のせい」、勝ち試合では「選手のおかげ」、
先発投手がそこそこ投げてゲームを作っていても、強力なリリーフ陣が控えていたからだと言って、
リリーフ陣をとことん立てていた。岩瀬が打たれても、「最後は岩瀬で打たれたんなら仕方がない」だしね。
選手個々人が努力する、大人のチームが作られたような気がする。
川上憲伸や福留孝介がFAでチームを離脱した後、こんなに早くチームを立て直して
リーグ優勝できるとは思ってもみなかった。

MVP？誰だろう、浅尾クンかベンちゃん（和田）じゃないかという気がするけれど、
特定選手が特別目立った活躍をしていたというわけではないという点も、中日らしいといえば中日らしい。

半年間、楽しませてもらって本当にありがとう。
もう少しの間、お楽しみを味わわせてもらえたら嬉しい。