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Number 2010年9月16日号 [読書日記]

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/16号 [雑誌]

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/16号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09/02
  • メディア: 雑誌

わざわざ雑誌を取り上げたのは、最新号の雑誌『Number』の特集で、拓殖大学レスリング部監督の須藤元気さんが取り上げられていることである(pp.52-55)。雑誌の中でも言及しているが、彼は20歳ぐらいまで全く文字を読んでいなかったのが、短大を出て総合格闘家を目指して渡米した頃から猛烈に読書をし始めた。そして、神田昌典著『非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣』を読んで、「究極の勉強法、フォトリーディング」と出会った。彼はさっそくフォトリーディング講座に通った。そして、僕はその会場で須藤さんと会ったことがある。

フォトリーディングとは、この雑誌によれば、「写真を撮るように本を読む速読術。1ページ1秒のペースで本をめくり、ページ全体を画像として脳に取り込むという技で、これを実践すると文書処理スピードはもちろん、発想力、想像力、行動力までアップする」とある。
本って本当に伝えたいことは、全体の5%しかない。でも、5%じゃ本にならないから色々肉付けをしているんですね。ですから、学びたいテーマを絞っておくと、パーっと読んだ時にパーっとキーワードが目に留まるようになるんです。それでそのキーワードを実際に自分で使うことで、自分のものにする。インプットしたらアウトプットする。出さないと自分のものにならないんです」(須藤談)
セミナー会場で須藤さんに会っているわけだから、僕もフォトリーディングについては学んだことがあり、そのメカニズムについても承知しているのだが、「学びたいテーマを予め絞っておく」という行為がなかなかできなくて残念ながら使いこなせていなかった。しかし、最近になって、それが必要かなと感じる機会が増えてきた。小説とか論文集とかではフォトリーディングは使いづらいし、そもそも「何を学びたいのか」が明確でないようなケースで読まなければならないケースも多いので、フォトリーディングが機能するにはいろいろ前提条件があるような気はする。ただ、それも、自分の勉強量が上がってきて、読む本ごとに学びたいテーマの絞り込みができるようになってきたら、フォトリーディングはおそらく相当に機能し始めるのではないかと思う。それに、このブログでアウトプットの機会は設けている。

最近の僕の読書にはテーマに共通性がある。有機農業とか先住民とかNGOとか人口高齢化とか民俗学調査とか…。読書量が上がってこれば、知識の穴埋めも少しずつでも進んでいくので、既にどこからどこまでは知っていて、次に読む本ではどこから知りたいのかはある程度わかっているつもりである。そういうタイプの読書であれば、フォトリーディングでやってもいいのかなと思う。セミナーに出席してから既に6年も経過して、フォトリーディングに入る準備としての右脳機能のウォームアップのやり方を忘れているところがあるため、できればもう一度セミナーに出てみるところから始めてみたいと思っているところだ。

但し、これがアフリカの歴史とか民族とか、東南アジアのイスラムといったこれまで全く門外漢で何ら知識を持ち合わせていないところから始まる場合は、その文献から何を学びたいのかの絞り込みがそんなに簡単にはできないので、わからない単語や記述でゴツゴツつまづきながら根気強く読み続けるしかないのかなと思う。ストレスがある読み方だというのはわかっているが…。

MaskedRiderW.jpg「ノルマは1日3冊です」――雑誌記事で紹介されていた須藤さんのこの言葉は6年前のフォトリーディング・セミナーの会場でも仰っていたのを覚えている。1ヵ月で村上春樹作品を全て読破し、続いて司馬遼太郎作品を2ヵ月で読破したというその集中力はすごい。

その上、この夏公開された子供映画『仮面ライダー・ダブル』でも敵のオカマ怪人役でソフィアの松岡君達と一緒に出演していた(右写真)。著書まである彼のマルチな才能ぶりには頭が下がる。
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