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『週末起業』 [読書日記]

週末起業 (ちくま新書)

週末起業 (ちくま新書)

  • 作者: 藤井 孝一
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08/06
  • メディア: 新書
内容(「BOOK」データベースより)
「リストラされたらどうしよう」「老後の生活が気がかり」「いまの仕事で喰っていけるのか」―。景気が冷え込むいま、先行きに不安をおぼえている人は多い。そんな不安を解消する方法があった!それが「週末起業」。これは、会社に勤めながら、アフター5や休日の時間を利用してローリスクで“起業”するというもの。本書では、その魅力と方法を解説し、ビジネスパーソンが「こんな時代」を生き抜くための「複」業生活を提案する。
こういう気持ちを潜在的に持っているのかと職場の関係者に勘繰られるのは本意ではないが、かなり参考になった1冊であった。インドを中途半端な形で去ることになる自分としては、そうはいってもここでできた人間関係をどのようにしたら生かせるのかをいろいろ考えている。昔と違い、今はインターネットでどこからでも繋がれる時代だ。昔のように、物理的に任国を後にしたらそこでできた人間関係をいったん解消ということはないだろう。僕の知っているインドのNGOの人々は、どんな形であれ日本と繋がっていたいと考えている人々だ。逆に日本の側にもインドに行って短期間でもボランティア活動をやってみたいけどそういう機会を得るつてがないという人々がいる。両者をうまく繋ぐことができたらいいと思っているが、それは僕の仕事とはあまり関係がないし、多分、東京に戻って携わるであろう仕事もインドとは全く関係のないものになるだろう。

だから、「週末起業」という考え方は目からウロコであった。やりたいことは既にはっきりしているわけだから、インドにいる間にやっておくべきこともよくわかっているし、やる気も湧いた。何よりも、納得のいかなかった今回の離任の時期について、ようやく気持ちの切り替えができるきっかけをつかめたような気がするのが大きい。

ここ数週間、僕は「一兵卒に立ち返ってボランティアとしてお手伝いさせて欲しい」という言葉を何人かの方にはしたことがある。仕事は完全に切り離して、純粋にプライベートで関わらせて欲しいという意思表示なのだが、本書を読んでいたら、ボランティアで下請け的仕事をやるよりも、もう少しビジネス的にできないかなという欲も湧いてきた。そういう自分の売り方があってもいいのではないかと…。それなりに責任は伴うものになるのだろうが。

そう考えると、只今無償でやっている某週刊誌への隔週寄稿も、雑所得として原稿料をいただいてもいいのではないかという気がしてきた。年間20万円を超えるわけでもないから、そもそも確定申告も必要なさそうだし。原稿料については、編集部の方からは受け取って欲しいと言われているのを僕がうやむやにしてやっている話なので、要は僕の考え方一つだろう。

そういった意味で、とても参考になった1冊であった。今すぐやるかどうかはともかくとして、いろいろある今後の東京での自分の生かし方の選択肢の1つとして、考えておきたいと思う。(そもそも、東京に戻ってどんな仕事をやるのかがわからない今の時期に、「これだ」と決め打ちしてしまう話でもないわけで…)
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