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JEEVANは、意外と近くにあった [インド]

デリーの情報キオスク-『Jeevan』
請求書、証明書のためのワンストップ・キオスク、近日開設
Coming, one-stop kiosks for bills, certificates
2009年2月1日、ニューデリー発、Hindustan Times、Atul Mathur記者
 あなたは全ての請求書の支払も政府のあらゆる証明書類発行依頼も自宅から近いキオスクで行なうことができるようになる。デリー市では「ジーバン(Jeevan、「暮らし」というような意味?)」と呼ばれるキオスクを2月第1週に開設する準備が整ったという。(中略)
 デリー市情報技術担当のダラム・パール次官によれば、「私達は2008年11月にデリー市内34カ所にこうしたワンストップ・ショップを開設するパイロットプロジェクトを開始しました。この数を一気に100カ所に増やし、このスキームが正式に発足することになったのです。今後数ヵ月のうちに、市内に520のジーバン・キオスクを開設することを目標としています。」
 IT局高官によれば、デリー市民は初めは水道、電気、MTNL(電信電話)の料金等をキオスクで支払うことができるようになる。政府が発行する各種証明書の発行申請も可能である。これには住所証明、所属カースト証明、出生証明、死亡証明等が含まれる。また売上税の還付申請もここで行なわれる。
 2009年6月までには、ジーバン・キオスクでは計104の異なるサービスがキオスクで利用可能になるという。パール次官によれば、システムがひと段落すれば、民間通信会社の携帯電話請求書の支払いや、鉄道チケットの予約、映画館のチケットの購入もキオスクのオンライン・コンピュータ上で可能だ。
 この事業については、民間の3i infotech社が官民パートナーシップ(PPP)のモデルを用いてこうしたサービスを運営することになる。キオスクに来る客は整理券(token)を渡され、3ヶ月間は付添いも付けられるという。利用客はこうしたサービスについてわずかな手数料を支払わねばならない。

JeevanLogo.jpg今から1年少々前、上で紹介されたような記事をブログで書いたことがある。その時、どこに設置されるのかが問題だと述べていたが、実は意外と近いところに設置されているのに気付いた。僕はデリー市内ディフェンス・コロニー地区に住んでいるが、Cブロックにあるサルヴォダヤ・ヴィディヤラヤという政府系の学校の敷地の一角に、JEEVAN Citizen Service Centre(以下、JEEVAN CSC)という看板が出ているのに気付いた。気付いたのは、Cブロックに住む職場の同僚を通勤帰りに家に送り届けるのを繰り返していた昨秋のことだが、開いている様子がなかったのですぐに行ってみようという気にならなかった。

ところが、4月に入り、大家さんが水道料金を立替払いしたので払って欲しいと領収書を持って来られた際、大家さんがその水道料金を支払った場所がJEEVAN CSCであることに気付いた。以前書いた記事の中でも紹介したが、水道料金の支払いは、以前ならバサント・ビハールのデリー水道公社(DJB)の窓口まで妻がはるばる行って支払っていた。それが同じディフェンス・コロニー内で支払いを済ませられるというのは画期的なことだ。

そこで、だったら電気料金だって支払えるのではないかと考えた僕は、エアコンの修理立会いのために少し早目に帰宅した26日(月)夕方、ディフェンス・コロニーのJEEVAN CSCに立ち寄り、自ら支払いを試みた。

JeevanPhoto.JPG時刻は16時30分。建物に入ってみると、お客さんは誰もおらず、窓口担当者が2、3人暇そうにしていた。混雑している時は番号札制を取っている様子は窺えた。電力会社の請求書に現金を添えて支払うと、係の若者はすぐに処理して領収書を発行してくれた。その間30秒ほどしかかかっていない。また、電気料金では手数料を取らないようだ。

ここは何時から何時まで開いているのかと尋ねたところ、「朝8時から夜8時まで、7日間休まず営業してます」と答えてくれた。これは便利だ。

僕達外国人居住者が関係してきそうなサービスとしては、水道料金、電気料金の他に、MTNLの固定電話・携帯電話料金、航空券、鉄道チケット、ホテル予約等もここでできるらしい。そこまで試してはいないけれど、間違いなく自宅から最も近い旅行代理店でもある。

ディフェンス・コロニー周辺でいえば、ラジパット・ナガル、コトラ・ムバラクプール、ロディ・ロードにあるということなので、だいたい半径3km圏内で必ず1ヵ所は存在するぐらいの計算になる。僕は以前書いた記事の中で、これが貧しい人々にとってもアクセス可能な立地条件のところに設置されるのかどうかが問題だと指摘した記憶があるが、ラジパット・ナガルやコトラ・ムバラクプールなら一般庶民は普通に行けるところだから、貧しいと入館に制約が課せられるということはないだろう。これはなかなか便利かもしれない。

電気料金の支払いは、これまで、運転手にBSES(電力会社)のオフィスに支払いに行かせたり、職場の庶務担当の現地人スタッフに支払いに行ってもらったりしてなんとかしのいで来たのだが、JEEVAN CSCが夜の8時まで開いているのなら、自分で支払いに行くのもまあいいかなと思えた。

一緒に行ってくれたうちの運転手曰く、「いつも通っている道なのに、全然気がつかなかった。」

いつもこういう支払いをやってくれている職場の庶務担当スタッフ曰く、「そんなサービスあるんですか?」

僕がデリーに長年住んでいる人たちに先んじてこのサービスを利用し始めたことでちょっと得意顔ができた。

因みに、デリー準州全域で展開されているJEEVAN CSC整備の取組みは官民パートナーシップ(PPP)により、3i Infotech社が受注してCSCの運営を行なっている。

*JEEVANのHPはこちらから!
 http://www.jeevandelhi.gov.in/
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