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『わかりやすい剣道段級審査』 [読書日記]

わかりやすい剣道段級審査

わかりやすい剣道段級審査

  • 作者: 香田 郡秀
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
申し込みから免状まで、実技・剣道形・学科合格のポイントを紹介。学科審査の出題例と解答例を掲載。段位別・審査のポイント解説。剣道級位審査規則新審査方式に対応。1級~3級の級位審査で新採用、「木刀による剣道基本技稽古法」の動きとポイントを紹介。
僕は小学校3年の秋から地元の剣道少年団に入り、高校卒業まで稽古を続ける間に、5級から2段にまでステップアップした。その間、特に初段受験以降僕らのベストセラーは成美堂出版の『剣道段級審査』だった。日本剣道形の解説に加え、学科試験に出題されそうなテーマの模範回答がかなり盛り込まれていたからである。丸暗記というわけではないが、僕が初段受験した時に出題された「剣道とは?」の問いに対する解答は、今でも諳んじることができる。「剣道とは、剣の理法の修練による、人間形成の道である」と。

学科試験はともかく、実技試験や日本剣道形の試験は言葉による解説だけでは理解しづらい。そこで写真やイラストの出番となるが、昔の解説書はよくても白黒写真、悪ければわかりにくいイラストだ。イラストを描けるのはそれはそれで特殊な技能だと思うのだが、正直見にくい。昔の『剣道段級審査』は、その点では読みにくかった。

2010年とつい最近改訂された最新版の頁をめくると、はっきりわかるのがカラー写真である。しかも、剣道形の解説は、仕太刀と打太刀で道着の色を変えるなど、さらにわかりやすい工夫が施されている。勿論、形は実際の動作の流れが追えた方がわかりやすいし、どれくらいのスピードで形の実技を進めたらいいのかも、解説本を読むだけではわからない。今やこうした課題についても、DVDが発売されたりして、昔に比べて格段にわかりやすくなったと思う。

僕は2003年10月に米国駐在生活を終えて帰国した際、あと1年稽古を積んだら四段受験資格を得られるところまで来ており、そのつもりでもいた。ところが、当時は次男も生まれた直後であり、上の子供2人は剣道を見向きもしない中で、1人稽古に出かけるための家族の理解もなかなか得られず、中断を余儀なくされてしまった。仕事を言い訳にはしたくないが、上司が率先して午前零時過ぎまで平然と仕事していた当時の職場の雰囲気的にも、先に退社して仕事と全く違うことをやるのは憚られた。

米国駐在時代に比べて稽古の頻度は低いがなんとか稽古を再開できた今、予想よりも早い帰国で不安なのはまた稽古できなくなるのではないかということだが、子供も成長しているので今家族の理解が得られないということはないと思う。断続的にしか稽古を続けていなかった身でどこまでやれるのかはわからないが、機会があれば四段を受験してみたいと思ったりもしている。
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息切れ王子

はじめまして 息切れ王子と申します
たまたまブログを拝見させて頂きました。(^.^)/

当サイトの会員の方で
スペインやスイス、北米、オーストラリアで活躍されている方の日記を拝見しており、いつも思うのは「言語の違い」そして「伝える」という事の大変さです。

海外で活躍されている方の日記はいつも元気をいただけるので、楽しみにしております。

Sanchai さんは現在剣道はされてないと推察しているのですが、インドでも剣道をされている方っているのですか~?!?!

取り留めの無いコメントになってしまいましたが、ちょくちょくと拝見させて頂きますので、何卒よろしくお願い致しますm(__)m

by 息切れ王子 (2010-04-16 14:12) 

Sanchai

☆息切れ王子さん☆
コメントありがとうございます。実は私、インドで剣道をやっております。またお時間がある時にでも本サイトで「剣道」で検索していただくと、結構ヒットすると思います。

因みに、ここデリーで活動している剣道同好会「剣印会」のサイトがあります。息切れ王子さんのSNSでも是非ご紹介いただけると幸いです。駐在員とその家族が多いので、新しく赴任してくる人に入っていただけないと、現有勢力だけでは先細りになってしまいます。
http://keninkai.blog16.fc2.com/
by Sanchai (2010-04-17 12:24) 

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