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ホッケーも面白いのに…(1) [インド・トリビア]

インドでホッケー選手スト、クリケットに押され人気低迷
1月12日配信 CNN.co.jp
【ニューデリー発】インドでかつて国を代表するスポーツだったホッケー人気の衰退が止まらず、2月に首都ニューデリーで開幕予定のワールドカップ(W杯)を前に、選手が報酬引き上げを求めてストライキを実施している。
 インドのホッケーチームは過去の五輪で何度も金メダルを獲得してきたが、最近はクリケット人気に押され、2008年の北京五輪は出場を逃した。ニューデリーでは2月28日からW杯が開かれるが、選手たちは今月8日以降、大会の準備をボイコット。選手の1人は「われわれはナショナルチームであって学校のチームではない。要求しているのはチップではなく権利だ」と語気を強めた。
 ホッケー運営組織のホッケー・インディアは年間2万5000ルピー(約5万円)の支払いによる解決を提案したが、選手側は金額が低すぎるとして受け入れを拒否。運営組織側の代表は「これ以上の金はない」と話し、国を代表する選手が金銭を要求すべきではないと主張したが、選手たちとの話し合いは続ける意向を示した。
 試合がテレビで生中継され、州政府が選手に多額の報奨金を出すクリケットに引き換え、ホッケーは北京五輪脱落を機にインドホッケー連盟が批判を浴びて分裂するなど混乱が続く。かつてのような人気復興の兆しは見えていない。
ここ数日、このフィールドホッケー選手のストの話題が新聞紙面を賑わせている。日本でも一時は「ニッポンのお家芸」と言われた体操やバレーボール、レスリングでもこれと同じような凋落現象は起きたので、いつまでも過去の栄光にすがってどうこうというのはどうかという気がする。片やクリケットの方は2009年にはインドはODIランキングで何度も1位になっているし、テストマッチのランキングは堂々第1位で年を越している。ナショナルチームはほぼ毎週のように試合をやっていてメディアへの露出も多く、そうした中からカリスマ的スター選手サチン・テンドルカーの国際マッチでの通算30,000打点とか、明るい話題も飛び出し、週刊誌のカバーストーリーとしても何誌か取り上げられていた。クリケット人気に押されているのも致し方ないという気がする。

HockeyIndia.jpgただ、一度でもホッケーを生でご覧になった方ならおわかりいただけると思うが、相当にスピードと迫力のあるスポーツである。クリケットのような英国貴族の優雅なスポーツとは違い、ぶつかり合いが多くケガもつきものである。アイスホッケーでは時として選手間の殴り合いが発生し、殴り合いも競技の一部として認知されているかの様子が窺えるが、フィールドホッケーはスケート靴を履いて滑ってないから、フィールドを走り回るのに体力も使う。攻守が一発で逆転する局面が試合中に何度も何度もやって来るからとても面白い。

ただ、その分選手生命は相当に短そうだ。試合間隔もある程度開けないと体力が持たないだろう。競技報酬がこれだけ安いとやる気が起きないということはあるかもしれないが、試合数が多くないからクリケットのような高額報酬は無理だ。せめて試合への観客動員数を上げる取組みでもあればいいのではないかと思う。そこで思い出すのがまたもやこの男―――。

ChakdeIndia3.jpg2007年8月に『Chak De! India(チャクデ・インディア)』のような映画に主演しておきながら、その後シャー・ルク・カーンはクリケットのIPL(インディア・プレミア・リーグ)のコルカタ・ナイトライダーズのオーナーになり、ナイトライダーズの試合の度に観戦して大喜びしている姿が何度もTVカメラで捉えられている。『チャクデ・インディア』で女子ホッケー・ナショナルチームの監督役を演じたことなどまるで忘れたかのように…。その辺りの一貫性のなさが、僕がSRKを好きになれない理由だ。

選手のストは現在も継続中だが、ホッケー・インディアでは代替選手でナショナルチームを組み、W杯に臨むという姿勢を見せ始めている。そこで思い出すのがこの映画。主力選手のストに対して代替選手でチームを急造し、NFLプレーオフ進出を決めるというサクセスストーリー。主演のキアヌ・リーブスが目立つが、それよりも急造チームのポイントはいかに選手を揃えるかであり、そこに監督以下編成サイドの手腕が問われると痛感させられる。ホッケー界にSRKが映画で演じたようなカリスマ性と指導力を兼ね備えた人材がいるのかどうかはわからないが、せめて外野からの応援はしっかりしてあげたいものだし、それくらいのことはSRKが旗を振ってやってもいいんじゃないでしょうかね。

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2月にデリーでW杯が開催されるのなら是非ホッケーの試合も生で観戦してみたいと思うのだが、残念ながらこの時期は職場の方の仕事が超多忙で、そんなことをしていたら顰蹙を買いそうだから、無理だろうな…。

以上書いた後で14日付の新聞を読み始めたら、SRK中心にボリウッド映画俳優がホッケー選手支援に立ち上がりそうな気配の記事が…。続報します。
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