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水不足 vs. 集中豪雨 [インド・トリビア]


この記事を引用してインドの水不足のことを書きたいと思った。実際、デリーでもあまり雨が降っていなかったし、水不足で農業生産に影響が出そうだというのはわかるような気がしていた。

ところが、27日(月)、デリーで昼過ぎから降りだした雨はかなり激しい夕立ちとなった。

DelhiHeavyRain2009-7-27-3.jpgDelhiHeavyRain2009-7-27-4.jpg

この夕立ちは夕方までにはいったん収まったのだが、午後7時過ぎになって再び夕立が街を襲い、ゲリラ的集中豪雨となった。僕はコンノートプレース地区にある職場を7時40分頃出た。順調なら15~20分で帰宅できる家路が、都市の排水能力を超えた雨量が行き場を失って市内をまるで深さ30cm以上の川のような状態に陥れ、立ち往生する車やオートリキシャーが続出して交通は大渋滞し、なんと1時間がかかった。同日夜到着した国際線でデリー入りした職場の同僚は、これまた空港から15分程度で到着できる筈の自宅に、2時間もかかったという。

DelhiHeavyRain2009-7-27-1.jpgDelhiHeavyRain2009-7-27-2.jpg

デリーに来て三度目のモンスーン。過去2年は夕立ち自体は頻繁にあったが、ここまでひどいゲリラ集中豪雨は記憶にない。特に夜に降りだした雨は夜半過ぎまで止むことがなく、デリーの通勤客は相当な影響を受けたという。デリー州のシーラ・ディクシット首相は市民に向けて「遺憾の意」を表明したが、これもデリー州の排水処理の問題もさることながら、何故こんなにひどい集中豪雨があるのかというと、もっと違う次元の問題があるのかもしれないと思う。東京では以前「環八雲」というのが言われたが、今のデリーの交通事情を見ていると、「環八雲」のようなものが発生していたとしても何ら不思議じゃない。地球温暖化の影響とまで自信持っては言わないが。

お陰で我が家も子供部屋のトイレには雨が吹き込んで水浸しとなり、職場でも僕の机の後ろの窓で雨漏りが発生してカーペットを濡らす事態に陥った。

たとえこんな集中豪雨があったとしても、水不足の解消にはあまり大きな貢献をしないのが悩ましい。

因みに本日の英単語。この時期、とってもよく目にする言葉です。
waterlog
[動](~ged, ~・ging)
(他) 1 〈船を〉操縦不可能にする. 2 …を水浸しにして役に立たなくする.
(自)水浸し[びしょぬれ]になる.

waterlogged
[形]〈船が〉水浸しの;〈材木などが〉水を吸いすぎて重い;〈土壌などが〉水でぐしゃぐしゃになった.

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montblanc

ここ数年の異常気象は世界的なもののようですね。
日本でも夏らしい青空はおあずけで、不安定な気象が続いています。
人類は予想不能な自然の猛威になす術を見出せるのでしょうか。
by montblanc (2009-07-29 21:49) 

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