SSブログ

『俺達に明日はある』 [少子高齢化]

随分と昔の話になってしまうが、2006年度(平成18年度)に三鷹市社会教育会館の市民大学講座を受講した際、最後に文集への寄稿を求められて書いた。この文集『あゆみ』は、翌年度の市民大学講座を受講しなかったので長いこと入手できなかったのだが、今回出張で東京に帰るに当って事前に社会教育会館の担当者Kさんに連絡を取り、1冊自宅にに送ってもらうようお願いした。

受講していたのは「少子高齢化と日本経済―未来に希望を見出せるか―」の計30回の講座である。文集をまるごとインドに持って帰るのは面倒なので、自分が何を書いていたのか、記録のために以下に掲載しておきたい。(一部固有名詞はイニシャルにしていますのでご容赦下さい。)
俺たちに明日はある

 「少子高齢化と日本経済」では「未来に希望は見出せるか」という設問がなされている。日本経済全体への影響を考えた場合、少なくとも経済成長に関しては過大な期待はできないと私は考える。他方で、経済成長にどれほどの意味があるのかという点については、受講したコースとは別に考える機会が多くあった。
 『定常型社会』、『持続可能な福祉社会』等の著書があるC大・H教授とは仕事上接点があるが、同教授が提唱されている社会像は、環境にこれ以上の負荷をかけず経済成長も期待しないというものである。実際に私達の日常生活を振り返ってみても、過剰包装に食べきれないほどの食料といった無駄な部分も多く、環境への負荷は計り知れない。エイジング総合研究センターでも「シニアは環境問題に取り組もう」と提唱されている。「過ぎたる」を知る諸先輩方からは節約の知恵というものを是非学ばせていただきたいと思う。地域におけるシニアの知恵は何も環境だけではない。地域の歴史を先輩方の口から小中学校の子供達に是非学ばせたい。
 地域の福祉資源は現役世代の私達だけではない。高齢者もまた地域の大切な資源である。平日は市外で働いている私が言うのでは説得力に乏しいが、私達が目指すべきものは「老若男女共生社会」(H大・K教授)であり、介護にせよ、教育にせよ、地域の福祉は地域社会を構成する全てのアクターで支えていくものである。三鷹の場合にはこれに「多文化共生」も加えられるかもしれない。
 国レベルのマクロ経済指標だけでは測れない活力ある地域社会の創造こそが私達の目指す途なのではないか。活気ある地域には自ずと国内外から人が集まってくるものであり、また子供達は長く地域に住み続けてくれるものと思う。三鷹をそうした魅力ある街にすることができるならば、未来に希望は見出せる。私はそう信じたい。
余談だが、今回の一時帰国中、ひどい腰痛に悩まされている。ぎっくり腰の一歩手前のような症状で、立つのも歩くのもつらい。今日(9日)は研修の後に打合せが2時間近くあり、買出しも少しあったのでマッサージに行くこともできなかった。明日こそ必ず行きたい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0