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NHK 『インドの衝撃』 [テレビ]

今日明日のNHKスペシャルで、『インドの衝撃』第2弾が放映されるそうです。私はインドにいるので生で見れないのですが、ご覧になった方はコメントを下さるか、ご自身のブログからトラックバックをいただけると幸いです。

以下番組概要―――。
第1回:“貧困層”を狙え~過熱する超低価格ビジネス~
 今なお8億人が1日2ドル以下で暮らすインド。特に農村は貧困層が多く、政治・経済の最大の課題とされてきた。その農村にインド内外の企業が次々と進出、貧困層を対象とした商品やニュービジネスを展開、伝統的な農村の風景が変わり始めている。
 農村に格安でインターネットを巡らし、農家と直接取引するビジネスを始めるインドの巨大IT企業。海外の企業も、ヨーロッパのユニリーバが1ルピー(3円)の1回切りで冷水でも使えるシャンプーを開発、日本からは日清がインスタント・ラーメン市場でシェア獲得を狙うなど、貧困層向けの低価格・小容量の商品を続々投入している。
 企業が狙うのはインドだけでなく世界40億人、圧倒的な数と成長性を秘める貧困市場である。インドで貧困層向けの商品開発、マーケティングに成功すれば、世界で同じ手法が通用すると考え、貧困市場の分析、ビジネスモデルの確立にしのぎを削る。その動きはインドや世界の貧困層の暮らしをどう変えようとしているのか?
 番組では、未来の巨大市場をねらい農村に入り込もうとする国内外の企業の動きを追う。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080720.html
第2回:上陸 インド流ビジネス~日本を狙う“製薬大国”~
 日本の「医薬品」の世界で、インドの存在感が急速に強まっている。去年、東京の日本ユニバーサル薬品がインドのザイダス社に、また大阪の共和薬品がルピン社に買収された。さらに先月、逆に日本の製薬会社が、インド最大手のランバクシー社の買収を発表した。
 こうした動きの背景には、インドの製薬産業の急成長がある。
 インドの製薬産業は、成分が同じでも製法を変えれば特許侵害にならないという独特の制度の下、欧米の新薬をコピーすることで発展してきた。特許の切れた後発医薬品(ジェネリック)市場でも、コピー薬で培った製造法開発のノウハウを生かしコストダウンを実現。ジェネリックの普及が進む欧米市場に果敢に進出してきた。さらに特許紛争にも強く、アメリカでは新薬メーカーとの裁判を戦うことで、市場を獲得している。
 インドの製薬産業の次のターゲットが、今後、1兆円に膨らむとされる日本市場だ。一方、激化するコストダウン競争に備え、日本のジェネリックメーカーの中にも、彼らを頼る動きが加速している。
 番組ではインドメーカーの傘下に入った日本の製薬会社を密着取材、ITに並ぶ競争力を持つというインド製薬産業の実力に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080721.html
第3回:“世界の頭脳” 印僑パワーを呼び戻せ
 鉄鋼王と呼ばれるラクシュミ・ミタル氏、米シティグループの再建を託されたCEOのビグラム・パンディット氏、ともにインド生まれの「印僑」だ。世界130カ国に暮らす印僑の数は合わせて2,500万人、各地でその存在感を高めている。
 最も多い250万人が暮らすアメリカでは、印僑の9人に1人が年収1億円以上、人口は0.5%ながら、全米の億万長者の10%を占める。数学や金融に強い特質ともに、彼らの力の源泉となっているのが、世界に張り巡らされた印僑のネットワーク。成功者が若い印僑に、国際ビジネスや起業のノウハウを伝授、成功の連鎖が起きている。
 そして今、本国インドが急成長を遂げる中、アメリカの頭脳となってきた印僑たちが、相次いでインドに帰国し、新しい産業の担い手となりつつある。
 優秀な起業家を生み出し続ける印僑ネットワークや、印僑のスーパー人材を狙ったヘッドハンティングの動きを追い、世界を揺るがす印僑パワーの核心に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080727.html

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One-for-you

ご訪問ありがとうございました。
BRICs 早すぎる経済成長に伴う光と影がハイライトされてるんですね。



by One-for-you (2008-07-20 19:10) 

降龍十八掌

この番組があるとは知っていましたが、ありもしない温室効果や地球温暖化などのデマを放送しまくるNHKの特集なので、結局見ませんでした。(F1を見ちゃいました)

ただ、インド人がシャンプーを使いまくったら、きっと環境が悪化すると思い心配です。
CMでは、村人がみんな携帯電話をもっていたのが異様な風景に感じました。
by 降龍十八掌 (2008-07-21 10:04) 

Alyosha

初めまして。
人それぞれ捕らえ方は違うかと思いますが、第2回を見た感想です。
インドに買収された日本の製薬会社はコスト削減について厳しく追求されていましたが、製品・人材の質を落とさないで貰いたいです。
又、薬品を如何に安いコストで作るか、というインドの製薬会社の姿勢に安全性に問題はないのか、万一、薬害が起きた場合の補償の内容はどうなのか等、リスクや責任についても考えさせられました。
by Alyosha (2008-07-23 08:53) 

Sanchai

皆様、コメントありがとうございます。

「パンテーン」の小袋が散乱して環境によくないという懸念は、有識者の間でも出ていました。村人が携帯電話というのは、固定電話に比べて初期費用があまりかからないから普及しても当たり前だと思うので、私はポジティブに受け止めています。

インドで安い薬品を使ってみると、結構効くというのを聞きます。かえって副作用があるのではないかと心配になったりします。
by Sanchai (2008-07-23 11:49) 

momo

”インドの衝撃”観ましたよ!もちろん1回目と2回目も・・・三回目も観る予定です!主人がインドで駐在していまして、私も10月から帯同の予定です。インドに興味を持っており、NHKのスペシャルを偶然観たのですが・・・インドビジネスのすごさに圧倒されました!このままではアメリカの上をいくような気がします!これからはインドですね♪
by momo (2008-07-24 11:18) 

ベトナム大好き

ベトナムについてのブログを書いてます。
TBさせていただきました。
有難うございます。
by ベトナム大好き (2008-07-28 00:28) 

Sanchai

momoさん、コメントありがとうございます。確かにパワーは感じるんですが、これがスタンダードになっていくのは怖いなと現地にいて思います。第3回についても、もしご覧になられているようであれば教えて下さい。

ベトナム大好きさん、コメントと別の記事へのTBありがとうございます。できれば標題の番組へのコメントもいただきたかったです。
by Sanchai (2008-07-28 10:07) 

ettem

番組の内容は、以下のURLにありました。(NHKの番組とは書いていないようですが)
http://neko710.iza.ne.jp/blog/entry/651451/

ITCの戦略が、印象的でした。
ITの力で仲介業者を排除して(中間搾取をなくす?)、農民を豊かにし、豊かになった農民に物を売って利益を上げると言う戦略は、ずる賢いようにも見えるし、政府がやったら所得倍増計画の経済政策のように見えるように思えました。

テレビを買った家の奥さんが、「主人には、もっと稼いでもらって、豊かな生活をしたい」と笑っていた顔が、無垢な人が、物欲主義に溺れていく姿に見えて、ちょっと悲しかったです。

ユニリーバの戦略は、戦後の日本でのアメリカのやり方を思い出しました。
by ettem (2008-08-09 11:19) 

Te Tokyo

突然の書き込み失礼いたします。
サンジーヴ・スィンハ氏(Mr. Sanjeev Sinha)が代表を務める、世界的なインド人起業家ネットワークの日本支部の設立イベントのご案内です。NHKスペシャルにも出演された、米国市場で初上場を果たした、さきがけてきインド人起業家のカンワル・レキ氏(Mr. Kanwal Rekhi)も来日されます。
詳細は、↓から。
http://www.tiejapan.org/0129/
by Te Tokyo (2009-01-17 16:57) 

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