『小さき者へ』 [重松清]
内容(「BOOK」データベースより)
お父さんが初めてビートルズを聴いたのは、今のおまえと同じ歳―十四歳、中学二年生の時だった。いつも爪を噛み、顔はにきびだらけで、わかったふりをするおとなが許せなかった。どうしてそれを忘れていたのだろう。お父さんがやるべきこと、やってはならないことの答えは、こんなに身近にあったのに…心を閉ざした息子に語りかける表題作ほか、「家族」と「父親」を問う全六篇。
15日付で転勤準備のためにラインの業務から離れたため、今となっては「昔の」部署になってしまうが、僕が働いていた部署の総務課の広報担当のマミちゃんから、月1回のメルマガで社員の「私の愛読書」というコーナーを立ち上げたので、6月号でSanchaiさんをとり上げたいんですけどと相談された。初回の取材対象が部長だったので第2回でとり上げてもらうのには少し躊躇もあったのだが、第1回が伊丹十三著『女たちよ!』だったので、それなら僕も重松清でいこうと考えて快諾した。ただ、重松清の作品を紹介するとマミちゃんに伝えたところ、「ああ、あの『小さき者へ』の著者ですよね」と言われた。
インタビューでは『卒業』を紹介しようと考えているけれども、インタビュアーが読んでるのに僕が読んでない重松作品があるのも恥ずかしいと思い、市内の図書館で探してみるつもりでいたところ、たまたま連休中に借りていた本の返却で訪れたコミセンの図書室で『小さき者へ』を発見した。コミセンの重松作品は『疾走』で全て読み切ったと思ったのだが、ひょっとして文庫本が何冊か置かれているのではないかと思い立ち、文庫のコーナーをのぞいてみたのである。しかも、唯一あった重松作品の蔵書であった。
(*まだ加筆予定です。)
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