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市民講座「少子高齢化と日本経済」(第25回) [少子高齢化]

市民講座「少子高齢化と日本経済」(第25回)                                      「若者を取り巻く雇用の課題」                                                        講師:廣瀬誠人・ハローワーク三鷹(公共職業安定所)所長

本日の学びのポイント                                                                                                                       23回と24回の講座のメモをようやくアップし、昨日の講義の分を時差なくアップできるところまで追いついてきた。それはそれでいいのだけど、それじゃあその日の学びは何だったかというと、ちょっとばかり思い出すのに手間がかかる。昨日はあまりノートを取ってないのである。

廣瀬氏もオフレコで随分と率直に語って下さっていたので、その部分をメモに取って公開するわけにもいかないが、1つだけ言うと廣瀬氏は「格差社会」の顕在化を認める立場の方で、公式には認めようとしていないどこかの官庁とは異なるということ。規制緩和とグローバル化が進み、企業はギリギリのところまでコストダウンに迫られている。その結果として、特に20代の若年層の格差拡大は深刻になってきており、これでは少子化はおろか、晩婚化・未婚化にも歯止めがなかなかかからないという。この辺は、少し前に紹介した本の幾つか(『縦並び社会』『階級社会』『持続可能な福祉社会』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』等)で度々指摘されてきているところであり、目新しい論点ではない。(だからノートを取らなかった。)

所感                                                                       ただ、面白かったのは、その労働強化のエピソードとして、百貨店の売り子の勤務形態について話題が及んだところだった。単純思考な僕は、例えばいつも買い物に行く(今日も買い物に行った)イトーヨーカ堂の店員は皆イトーヨーカ堂の社員だと思ってしまうが、実はレジ係とかは同社の社員ではなく、同社と派遣契約を結んでいる人材派遣会社の登録社員である。そういえば、今日ヨーカ堂に買い物に行って、文具売り場のレジ係がいかにも学生前後という若者3人でやっていたので少し面食らったのだが、彼らは小遣いがちょっと必要になったからというので登録派遣会社を通じてスポットで送り込まれてきた労働者なのだろうと思う(違ってたらゴメンナサイ)。だから、同じ店員に再びお目にかかることもないかもしれない。でも、こうした若者が店内で何らかの事故にあった場合、労災認定はされるのだろうか。ヨーカ堂とは雇用関係にないわけだからヨーカ堂には補償の義務はない。では派遣会社はどうかというと、人件費を節約するために保険にも加入させていないのではないかと思うし、実際の職場の監督は行なっていないだろう。ヨーカ堂などは商業施設だからまだよいが、これが製造業だったらどうなるのだろうか…。

今はちょっと小遣いが必要となったらすぐに携帯サイトからバイト情報を探して数日働くというのが当たり前の世の中になってきている。単純労働だから技術を学ぶわけではない。短期的に遊ぶお金は稼げるかもしれないが、長期的に計画的に技を磨くとか蓄えを作るとか、そういうことはむしろ難しい社会になりつつあるような気がする。今はパラサイトで親の脛をかじってなんとかなっている20代、30代もいるかもしれないが、いずれ親の財布は枯渇し、むしろ息子や娘が親の面倒を見なければいけない時が必ず来る。その時のことを考えると結構恐ろしい。

僕の子供たちについてはまだまだ先の話ではあるが、世の中がどういう仕組みで成り立っているのか僕たちもちゃんと理解して、子供たちが不当な労働をさせられないよう見守る必要があるのではないかと思った。


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