パルメイロの3,000本安打＆500本塁打達成

ボルチモア・オリオールズのラフィエル・パルメイロ内野手が、15日のマリナーズ戦で安打を放ち、通算3,000本安打を達成した。一昨年500本塁打を達成しており、この2つを達成しているのは、過去3人しかいない。

パルメイロ選手といえば、1980年代にシカゴ・カブスに在籍していた頃に、フジテレビのプロ野球ニュースでパンチョ伊藤さんがいい選手だと言っていたのを先ず思い出す。僕がワシントンに住んでいて何度もボルチモアに弱いオリオールズの応援に出かけていた頃には、既にオリオールズからテキサス・レンジャーズに移籍した後で、僕の記憶にあるパルメイロ選手というのは、カブスとレンジャーズに限定されてしまう。しかも、レンジャーズ時代、彼はなんと「バイアグラ」のテレビCMに出演していた。結構年の選手なのだろうとそれだけでわかってしまうだろう。

500本塁打を達成した後のシーズンオフ、彼は自分の現役最後のチームとなるであろう場所として、ボルチモアを選んだ。2年前に読んだ雑誌記事によると、彼は2001年にオリオールズで現役引退したカル・リプケン・ジュニア内野手と大の親友であり、オリオールズ時代を懐かしんでいるという印象を受けた。FAでボルチモアに戻るという選択はごく当然のことだったのだろうと思う。

ロペス捕手やテハダ内野手の加入や、モーラ内野手、ロバーツ内野手の成長もあって、オリオールズは昨シーズンから再興の兆しが見えてきている。今年は、ロペス捕手の故障離脱で序盤の勢いを失ってしまったのが残念だけれども、見ていて楽しいチームに変貌を遂げつつある。パルメイロ選手も超ベテランなので、このチームで現役を続ける間に、リーグ優勝が出来るのかどうかはちょっと怪しい。でも、僕がワシントンに住んでいた3年の間は地区4位か5位が低位置だったオリオールズが、優勝争いをかき回す存在にまでなってくれたことが嬉しい。

過去に3,000本安打＆500本塁打を達成した選手は3人とも野球殿堂入りを果たしている。一度もタイトルを取っていないパルメイロ選手が殿堂入りできるのかどうかはわからないけれど、オリオールズ在籍選手としてはリプケン以来の大記録だと思うし、リプケンは間違いなく殿堂入りするだろうから、是非パルメイロも殿堂入りできるといいと思う。クーパーズタウンを訪問する良い目的にもなる。

オリオールズのHPにパルメイロ選手の特集ページがあったのでご参考まで。
http://baltimore.orioles.mlb.com/NASApp/mlb/mlb/events/palmeiro3000/index.jsp