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タイガース上場って… [ベースボール]

村上氏が星野SDに反論
 阪神の親会社、阪神電鉄の筆頭株主になったMACアセットマネジメント(村上ファンド)の村上世彰氏(46)が14日、共同会見を開き、球団の上場に反対する阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(58)に異議を唱えた。「星野さんにこれ以上(ファンを)あおるのはやめてほしいということなんです。たったひとつのことなんです」質疑応答が始まった直後から、村上氏は何度も首を横に振って星野SDに反論した。
 村上氏は11日、大阪・野田の電鉄本社で、阪神電鉄・西川恭爾(きょうじ)社長(66)とトップ会談。球団上場の賛否をファンに問うよう提案した。が、その日の夜、星野SDは各テレビ局の報道番組に次々と出演。「上場には絶対反対。世の中、お金で買えないものは必ずある。村上氏は本当のファンじゃない」と唱えた。日を追うごとに勢いを増す上場反対派。猛虎党に影響力を持つ星野SDの存在が大きい、と村上氏は見ているのだろう。
 そして、株式上場に関する知識不足を指摘した。「(上場メリットについて)全く分かっていない星野さんみたいな方が、勉強してくれと言っているんですよ」この日は新たにファンクラブに新株予約権を発行する案も示し、敵対的買収を抑止することで、球団上場の健全性を訴え続けた。
 ポイズンピル(毒薬条項)を加えたマル秘テクニックを明かすなど、約1時間20分にわたって持論を展開した村上氏。「今の状況が一番まずい。早くタイガースを上場しないと。商法が改正されてできるようになったんです」と得意げに胸を張った。

◆ファンクラブに“毒薬”与える
 阪神タイガースが上場した場合、村上氏は「他に買収されないための法テクニック」として、球団ファンクラブへ、ポイズンピル(毒薬)を与える“妙案”を提示。球団上場のメリットだと主張した。
 ポイズンピルとは、企業が敵対的買収から防衛するために、既存株主に対し市場価格より安い価格で株式を引き受ける条件で新株予約権を発行する手段。買収者が株を買い進めて一定の議決権を得た場合、ただちに株数を増やし、買収者の議決権割合と、持っている株の価値を下げることができる。結果として買収者は、経営権の取得が困難になる。
 村上氏は、本来は既存株主に与えるべき新株予約権を、株主でない「タイガースの公式ファンクラブに与える」としている。ファンクラブの会費が、株価に相当するという論理だ。同氏によれば「改正された商法では可能」だという。
 これに対し、明大政経学部の高木勝教授は、「実現可能かどうかは、新しい法律を検討する必要はある」とした上で、「全く前例のない手法だが、買収防衛策としては有効ではないか」と語った。
(スポーツ報知) - 10月15日14時10分更新

僕は最近の商法改正のことはあまりよくわからない。おそらく村上氏のような切れ者が言っていることには正論もあるのだろうと理屈ではわかりたいと思うのだが、何だかちょっとおかしい気がする。

球団の株を保有することがファンの希望なのだろうか。チームが負け続けて株価が低迷しても、球場に足を運べるファンが本当のファンではないのかなと思う。チームを応援するということは、球団の株式を所有するということではなく、入場料をちゃんと払って球場に出かけることを言うのではないのだろうか。球場に行くファンは入場料という形でチームの運営に貢献している。わざわざ上場して株式公開しなくても、ファンはチームの運営に参加しているという意識は持つことが可能だと思う。それなのに、いたずらに上場のメリットばかりを強調していては、それ自体に、何かしら裏の思惑を感じてしまうのだ。村上氏が自分も阪神ファンだというのなら、今までに甲子園球場に応援に行ったことがあるのだろうか。

僕は米国滞在中、弱小球団ボルチモア・オリオールズの試合をカムデン・ヤーズによく観戦に出かけた。ヤンキースとやる時も、マリナーズとやる時も、日本人選手は応援したが、チームとしてはホームのオリオールズに勝って欲しかった。球場に出かけ、チームのグッズを購入し、それをまとって観戦する。オリオールズには大人の公式ファンクラブというのはあった記憶がないけれど、子供向けの「ダッグアウトクラブ」というのがあったので、息子に野球に関心を持って欲しかったから息子を会員にした。

阪神のファンクラブが大人ばかりのファンクラブだったら的外れな指摘かもしれないが、オリオールズを応援していた時代の自分の経験では、ファンクラブに新株予約権をというのも違和感を感じてしまう。

自分は阪神ファンではないが、万年Bクラスだったタイガースを応援し続け、球場に足を運んでキャッシュをタイガースに投下してくれていたファンが本当のファンなのではないかという気持ちは強い。勿論、球場から離れていて頻繁に球場に足を運べないファンもファンではあって、確かにそういうファンが球団運営に関わる手段として株主になるという手はあるのかもしれないが、そういう物理的な事情で球団に近い場所にいられないファンは、株主優待のメリットはあまり受けられないファンではないかと思う。遠くでラジオやテレビの野球中継を視聴してチームの成績に一喜一憂しているファンが、所有する株価までが低迷してはチームへの怒りが余計に増幅される。冷静には見れなくなるような気がする。


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