今は亡き祖母を思う [家族]
10月4日(火)、勤務先の部長のお父様の通夜に参列してきました。職場からは電車でも2時間近くかかり、往復だけで疲れてしまいました。電車に乗っていただけだったのに、この日の万歩計は15,088歩を指していました。(新記録)
93歳でご老衰ということだったので、大往生だったのではないかと思います。式場内でも、お父様のことを「先生」「先生」とおっしゃっている声を多く耳にしました。かなり有名な書道の先生で、地域の名士としていろいろな場に駆り出されて90歳近くまでお忙しくされていたと伺いました。
通夜式の間、僕は3年前の11月に99歳で亡くなった祖母のことを思い出していました。内孫として最もかわいがってもらったのに、当時米国で勤務していて、亡くなったと連絡を受けた時には丁度日本からお客様が来られていてそのアテンドですぐに彼の地を出発できず、告別式にも間に合いませんでした。今でもその時のことが悔やまれます。
祖母は、僕の家で長女として生まれ、祖父を婿養子として迎えたので、いわば我が家だけではなく地域の生き字引とも言える人でした。故郷に帰るたびに昔の地域の話を聞かせてもらい、「今度まとまった休みが取れたら、お婆さんのお話を聞いて文章にまとめたげるわ」と言っているうちに米国赴任が決まり、それもかなわなくなりました。一住民の視点とはいえ、地域がどう変わっていったのかを形に残しておかないと、地域に対する愛情、愛着はなかなか次の世代に引き継がれていかないのではないかと思います。自叙伝という形ではお仕着せになりますが、家族や知人がそうした作業を本当はしなければならないのではないかと思います。また、そういう形で自分の一生を振り返る機会が与えられることで、自分の人生には何らかの意味があったのではないかと確認することもできるのではないかと思います。
昨夜は、亡き祖母のことを思い、少し涙がこみ上げてきました。
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