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『カレーライスがやってきた』 [地域愛]

カレーライスがやってきた (たくさんのふしぎ傑作集)

カレーライスがやってきた (たくさんのふしぎ傑作集)

  • 作者: 森枝 卓士
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1992/10
  • メディア: 単行本
出版社/著者からの内容紹介
カレーがどこから日本に伝わったのか調べるため、インドやイギリスに行きました。様々なカレーを食べてみて、やっとカレーの歴史が見えてきました。“ふしぎカレー”の作り方つき。
24日(水)、実に久し振りに地元の小学校で朝の朗読ボランティアをやってきた。対象となったのは1年生の次男のクラスで、次男のクラスで朗読をやるのは今回が初めてだった。

妻から「朗読やらないか」と言われた時点で、二つ返事でOKしたのは、最初から腹案を持っていたからである。それが本書で、実は6年前に長男が小学1年生だった頃に最初の朗読の題材として使ったのが『カレーライスがやってきた』である。子供達が大好きな料理の1つがカレーライスであり、しかも次男は昨年夏まで2年間、僕に至っては今年6月まで3年間カレーの本場インドで生活していた。クラスメートが住んでいた国とはどんなところなのか、少しは知ってもらえるかなという期待もあった。勿論、この朗読を通じて、こんなメッセージを子供達に伝えられたらとの狙いもあった。
①カレーライスが日本に入ってきたのは明治時代に入ってからである。
②ジャガイモやニンジン、タマネギといった日本のカレーライスの代表的な具も、日本に入ってきたのは明治時代、しかもカレーライスよりも後に日本に入ってきている。
③カレーライスはインドから直接ではなく、インドを植民地統治した英国が英国本国を経由して日本に入ってきた。
子供達のこんな蘊蓄で、家庭の夕食でのカレーライスから会話が弾んだら嬉しい。

何人か子供がいるメリットの1つは、同じ題材で1回目に上手くいかなくても、2回目で挽回できることである。6年前に長男のクラスで初めてこの題材を使った時は、所要時間を計算していなかったので、時間超過で最後まできっちり喋れなかったというのが反省点だった。このため、今回は自宅で朗読してタイムを測り、かなり文言を削って時間内に収まるように読む箇所を厳選した。また、本に挿入されているイラストを子供達に見せながら本文を読むなんて芸当は僕にはできないので、予め本文をコピーしておいて、見せる本と読む原稿を分けることにした。

これでかなり思った通りの読み聞かせができたのではないかと思う。但し、小学校1年生の子供達に「江戸時代」「明治時代」「植民地」といった言葉はちょっとピンとこなかったのではないかと反省もしている。小1の子供達にとっては今住んでいる世界が全てであり、それに時間的空間的広がりを持たせられるのはもう少し先の話であったかもしれない。みんなも知ってそうな「坂本竜馬」を入れて少しだけ立体感を持たせようと試みたが、それが今からどれくらい昔の話なのかというところでは、時代を測るものさしがまだ彼らにはない。

僕は最後にクラスの子供達に、「カレーライスやジャガイモ、ニンジン、タマネギが日本に入ってきたのは今から150年前」というのをお母さんに話すように念を押した。どれくらいの子供がそれを実践してくれただろうか、少し心配だ。少なくともうちの子供は帰宅して妻にはそんな話はしなかったらしい。仕方ない、彼はカレーライスが好きかと聞かれて手を挙げなかったぐらいだからだ。

出勤を1時間遅らせて望んだ久々の朗読ボランティアはこうして終了した。そもそもお父さんが朗読に来ること自体が驚きではなかったのは、他にも朗読に来たお父さんがこのクラスにはいたかららしい。長男や長女の時は、お父さんが来ること自体が初めてで、子供達がそれだけで騒いでいたというのが印象に残っているが。

ただ、率直に言って、こうでもしないと参加できない朗読ボランティアは、お父さんにはキツイ。先週土曜日は学校公開で小学校では普通に授業が行なわれていたが、土曜日をそんな行事で使うのであれば、お父さんがもっと参加できるプログラムを学校公開の土曜日には盛り込むべきなのではないかと思う。毎月のように学校公開が行なわれ、同じような授業風景を見せられても、あまり面白いものではない。土曜日でないと来れないお父さんがちゃんと参加して学校教育に少しでも貢献したと思えるプログラムを考えてもらえないものだろうか。


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