なごや地球ひろば訪問の記録

僕は、ミクシィにある自分のプロフィールにこう書いている。

私は（中略）援助を実施することそのものよりも、途上国の人々と私たちの生活がどのように繋がっているのかを日本国内の人々に説明することとか、日本でも最近盛んになってきた地域の再活性化の活動、特に高齢者や子供に対する地域ケアの経験を途上国に伝えることなどに強い関心を持っています。

知人に誘っていただいてミクシィに入ったのは2005年初夏のことで、その当時にこのプロフィールは既に書き込んであったが、この気持ちは今でも変わっていない。

昨年6月に一時帰国して、実家のある岐阜に帰省した際、僕はまだ開所したばかりのなごや地球ひろば（下写真）に出かけてきた。ここで開かれたインド紹介セミナーでスピーカーの1人を務めたからだ。

《なごや地球ひろば遠景》

本日はお蔵入りの写真を活用しようとこの施設内で撮った写真を披露することにしたい。

《受付の様子》

《「世界はいま」のコーナーからカフェテリア「Cafe Crossroad」方面を臨む》

入館すると、そこには時時刻刻と増えていく電子数字が掲示された柱がある。これは世界の人口が今現在何人なのかを示している。受付に向かって左奥に進んでいくと、世界がいま抱えている問題を学べるコーナーがある。ミレニアム開発目標の8つの目標の中から「貧困削減」「学校教育」「保健医療」「環境」を取り上げ、クイズや模型に触れながら、世界の現状を学ぶことができる。また、受付左横あたりには、大きな木をかたどったメッセージ・ツリーがあり、なごや地球ひろばを訪れた来館者が、見学を通じて考えた「私にできること」のメッセージを葉っぱに書き込んで木に貼っていけるようになっていた。

《逆にCafe Crossroadから正面玄関方面を見てみた》

上の写真の手前に移っているのは「世界に出会う」のコーナー。僕達の生活と身近に繋がっている「世界」について学べるコーナーだ。実際に触れながら学ぶ体験キットなど、たくさんの「ユニークなしかけ」があるという。

《フェアトレードショップ「フェア・ビーンズ」》

受付横には、エスニックグッズやフェアトレード商品が買えるショップも併設されている。JICAから派遣されているボランティアの人々が商品開発や生産に関わってきたグッズもここで紹介されている。買物を通じた、いちばん身近な国際協力ができる場所だと言われている。インドだったら、アラハバードで作られている入浴剤とか、オーガニックコットン衣料品、紅茶なんかはここに置いてもらったらいいのだろうなと思う。

《2階への吹き抜けの壁面にも絵がいっぱい》

2階に行くと、僕達ができる具体的な国際協力を始めるステップを紹介したり、なごや地球ひろばのイベント案内の他に、JICAから派遣されているボランティアの活動や地域の国際協力の取組みをパネルで紹介した「パネル」コーナーがある。

《セミナールームの１つ。ここで僕も発表をやらせてもらった》

市民団体の人々に、国際協力活動の成果を発信してもらうための貸出スペースである。セミナーや報告会など、150人までの会議が開催できるという。貸出しは予約制だそうだ。また、国際協力に携わる人々のトークショー、映画上映会など楽しい企画も続々登場するらしい。

全体としてはゆったりとした印象だ。というか、そもそも日本は人口が減っているからか、とにかく人が少ないという印象がある。ただ、この場所は名古屋駅からも比較的近く、それなりのイベントをうてば集客はかなり期待できそうだ。隣りにZepp Nagoyaというライブホールがあり、そちらの方には行列も並んでいたから、こういう行列とか出演するアーチストに営業をかければ何かしら開発教育には役立ちそうだ。

因みに僕がこうしてインドで働いている間に、実家の母はとっととなごや地球ひろばに社会見学を申込み、故郷の町の国際交流団体を連れて施設の見学に行ったらしい。僕の社会人生活はこの街から始まっている。「故郷への恩返し」と言うのはおこがましいが、こういう施設を利用して、これまでに培ってきた僕のネットワークと東海地方の市民を繋ぐような仕事が少しできないかなと思っているのだけれど、なんとかならないものだろうか…。

なごや地球ひろば
〒453-0872　名古屋市中村区平池町4-60-7
℡: 052-533-0220
Fax: [phone]
URL: http://www.jica.go.jp/nagoya-hiroba/index.html
アクセス：
◆名古屋臨海高速鉄道あおなみ線　ささしまライブ駅下車　徒歩3分
◆各線名古屋駅　徒歩約10分