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インドのCO2削減目標 [インド・トリビア]


インドの自国政策目標設定は中国の後追いであることが多いので、中国がCO2排出削減目標を設定したら、いずれインドもやるだろうとは思っていた。

今週、環境保全NGOのスタッフの方と立ち話をしていて、ラメッシュ環境森林相のCO2排出削減目標の話になった。このNGOスタッフは元々専門が流域管理(インドでは水資源の有効活用のことを指すことが多い)で、環境森林省の仕事を請け負うことが多く、そのために同省にも出入りをよくする。ラメッシュ大臣にも会ったことがあるという。ラメッシュ大臣は気さくでオープンな人で、大臣就任と同時に大臣執務室のドアを木製からガラス張りにして中が見えるようにしたり、平気で省内を歩き回ったりする人で、人気があるという。このスタッフもこれからコペンハーゲンに行き、所属NGOが主催するサイドイベントのサポートをするのだという。

彼がラメッシュ大臣を擁護していたのに対し、一緒にその場にいたオーガニックコットン栽培普及に取り組んでいるハイデラバードのNGOの代表は、「中国に比べて技術力で2年は遅れているインドが中国追従でこんな目標設定をして大丈夫なのか」と疑問を投げかけていた。ラメッシュ大臣についても、「彼は言うことがコロコロ変わる。とりあえず打ち上げて周囲の反響を見ながら発言を変えていっている。」と言っていた。僕もそんな印象を持っている。

ラメッシュ大臣はマンモハン・シン政権の閣僚の中でもかなり言動が目立っている人であるが、市民団体の中にもいろいろな声があるというのは興味深い。但し、ラメッシュ大臣に疑問を呈していた件のハイデラバードのNGOの代表も、自身の活動地域で気候変動の影響からか水不足に陥る頻度が高くなってきたことは実感としてあると言っていた。
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