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デリー中等教育校での日本語教育 [インド]

11月21日(土)は、市内デリー・パブリック・スクール(DPS)マトゥーラ・ロード校で開催された『架け橋(Kakehashi: Children's Festival)』というイベントに参加させていただいた。DPSは市内だけではなくインド国内各地に分校を持つ巨大組織であるが、このDPSの小中学校が参加して、普段第三言語として勉強している日本語学習の成果を、生徒が朗読や歌、習字や折り紙のコンテストという形で披露するという大きなイベントである。日本の国際交流基金が共催されている。

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僕は7‐8年生(日本で言うと中学2、3年生)の物語朗読の審査員をさせてもらった。
(上の写真、ケータイのカメラで撮ったので写りが悪くてゴメンナサイ)

実はこの学校グループには、2006年から日本語教育の青年海外協力隊員が派遣されている。現在は2代目の隊員が2年間の任期を終えようとしているところである。DPSは分校が幾つかあるため、各校で日本語教育を導入するにあたって、1人の協力隊員が直接教えていてはカバーしきれない。そこでDPSは、各校から日本語教師として育成したい教師を選抜し、その教師に協力隊員が日本語を指導し、かつその教師が学校に戻って行なう授業にも隊員が適宜顔を出して助言を行なうというような形での協力を日本に要請してきた。

この2006年から日本語教育が導入されてきてからほぼ4年が経とうとしているが、たった4年の間にここまで日本語がDPSの生徒の間で普及したというのは驚くべきことだと思う。昨年12月に西ベンガル州シャンティニケタンのビシュババラティ大学の日本週間にお邪魔させてもらった時にも感じたことだが、配属機関の受入体制がいいのか配属された協力隊員が頑張ってこられたのがいいのか多分どちらもあるのだろうが、協力隊員が本当に配属先での先生や生徒さんたちに受け入れられている様子を見ると、僕もあと20歳若かったら青年海外協力隊に応募してみたかったなと思えてしまう。協力隊員の方々もインド人を相手に苦労はされているだろうとは思うが、普段オフィスの机にふんぞり返っているよりもよっぽどやりがいを感じられる活動をしておられるように思える。羨ましくて仕方がない。

ここまで頑張って来られた2代の協力隊員の方々に拍手を送りたい。


実はこの日は日本では子供達の通う小学校で学芸会が開催された。6年生と4年生の息子と娘が演劇の発表をやったらしい。僕の故郷からも両親が東京に来て一緒に観賞したらしい。両親が今も元気でいてくれることはありがたいことだと思いつつ、この日のDPSの生徒さん達を見ながら、うちの子達はどんな演技を披露したのだろうかとか、もし彼らがデリーにいたら、こういうイベントには連れて来たかったなと思ったりした。ちょっと寂しかった。
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すずき

ご参加ありがとうございました!記事にまでしていただき・・・ホロリ☆
子供たちも先生方も普段の成果をお見せできて、喜んでいました。私にとっても普段のイロイロを忘れて(笑)楽しむことができた、よい1日となりました♪
去る身ではありますが・・・今後ともDPSをよろしくお願いします!!!
by すずき (2009-11-23 23:14) 

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by 日本語教育コミュニティ (2010-04-19 17:46) 

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