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航空機ファイナンスの怖さ [時事]

唯一の旅客機差し押さえ 財政危機の島国ナウル
【シドニー24日共同】南太平洋の島国ナウルが財政危機により、国営航空会社の保有する唯一の旅客機を差し押さえられる事態となった。国際定期便は19日から運航を停止、一時的にチャーター便でしのいでいるが、乗客輸送に大きな支障が出ている。
 ナウルは赤道の南約40キロにある面積約21平方キロのさんご礁の島。リン鉱石の枯渇、海外での不動産投資失敗などで、政府は深刻な財政危機に陥った。
 国営ナウル航空の唯一の旅客機ボーイング737-400型機は、1993年に米国輸出入銀行の融資を受け購入されたが、財政危機のあおりで2002年にナウル政府による融資返済がストップ。
(共同通信) - 2005年12月24日

Nauru.jpg誰がこんな小国に航空機を売り込んだんだろうか。1機数百億円もかかるような航空機を購入して、返済ができる体力があると思っていたのだろうか。まあ、貸し手責任だけではなく、借り手責任というのもあるかもしれない。ナウルの政府高官や政治家がしっかりキックバックを受け取って私腹を肥やしていたのではないかと勘ぐりたくもなる。大きな対外債務を作っちゃ駄目だよなぁ。

こんな機会でなきゃナウルという国のことも調べないだろうからと、少しだけ勉強してみた。いやはや、この国、2002年に中華民国(台湾)との国交断絶して中華人民共和国と国交樹立したかと思ったら、2005年5月にちゃっかり台湾とまた国交再開しているし、加盟したばかりの国際捕鯨委員会の2005年6月会合で、捕鯨に賛成票を投じて、「日本からの援助が欲しかったのだろう」と揶揄された由。外貨欲しさにいろいろ駆け引きやってるみたいである。

最初にこの記事を見つけた時、まあ赤道直下の島嶼国家だから、観光収入も期待できるのかなとも思ったが、下の写真をご覧いただければわかる通り、ナウルはさんご礁(アホウドリの糞でできたとも…)の上にできた世界で3番目に小さな国、観光もクソもないほど何もない。さんご礁の上にできたということからもわかる通り、地下の燐鉱石なんて、元々埋蔵ポテンシャルがなかったのではないかと思う。

とはいっても、観光で立国せざるを得ないのだろうなぁ。なんとなく、砂浜を利用したスポーツ合宿をやるような「島ごもり」には適しているかもしれないと思う。(笑)

ナウル情報に詳しい「適宜情報」さんのブログはこちらから。この記事を書くのに参考にさせていただきました。
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