SSブログ

中古品輸入大国 [インド・トリビア]


なんだかインドがかわいそうと思ってしまう報道である。家電製品に限らずだが、先進国の消費者が良かれと思ってやってるリサイクルのしわ寄せがこのような形で途上国に来ると、非常に複雑な思いがする。家庭で使われなくなった電化製品だけではない、ややもすると型落ちになって大量に倉庫に残っている製品の在庫を処分するために途上国を利用しようという動きだってあるだろう。型落ちの製品の場合は、ちゃんと途上国に需要があってそれなりの輸出費用を業者が負担するのならまあ良いのかもしれないが。

金属製品の場合なら再利用の可能性は高いだろう。そういう金属再加工業の集積地は確かにデリー周辺にも幾つかある。記事が指摘しているような発がん性金属の問題はあるかもしれない。しかし、プラスチック製品になると再加工もかなり難しいのではないかと思う。

家電製品の話からは逸れてしまうが、最近、うちの職場の前の路上で売られている衣類の中に「〇〇High School(〇〇中学校)」と背中にプリントされたジャージを見かけた。自分の出身の中学校のジャージに「河瀬」と書かれていたのをネパール・カトマンズで見かけた時の衝撃ほどではないけれど、どのようなルートで流通しているのだろうかとふと疑問に思った。古着のリサイクルは日本ではよくある話で、中には「これを途上国の貧しい人のために」という名目で集めて段ボール箱に入れて送られるケースがあると思うが、ここで考えていただきたいのは、日本的な衣類が途上国の貧しい人の最も今必要としていることなのかということである。善意で贈られた学用品が、翌日にはマーケットの露天で売られていたというのはよくある話で、途上国の貧しい人々が今最も必要としているものは、先進国に住む僕らがきっと彼らが最も必要としているのはこれだろうと思っているものとは違う可能性がある。

そういう時、僕は、いっそのことその中古品を日本国内で販売して、そこでの売上収益を途上国の貧しい人々の最も必要としているものに使ってもらったらどうかと考える。勿論そのまま現金で渡すのではなく、NGOの活動を通じて使ってもらうのがいいと思うのだ。

多くの場合、僕は先進国で要らなくなったものは先進国内での処分を考えるべきだと思っている。こういうのを途上国に押し付けるのはどうなんだろうか。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0