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知性と失言は紙一重 [インド・トリビア]


タルール副大臣は、見た目非常にスマート(知的)で、テレビでのインタビューの受け答えなんかを見ても知性を感じさせる。以前「austerity」という英単語をご紹介した記事の中で、クリシュナ外相がデリーでの滞在用に使っていた5つ星ホテルを退去させられたということに言及したが、同じく国民会議派の経費節減策の影響で5つ星ホテルを出ることになってしまったのがタルール副大臣だ。

そうした経緯があって、国民会議派のいかにも受け狙いの経費節減策を皮肉るつもりだったのだろうか、知的なユーモアのつもりで「cattle class」とツイッターで発言した。それをユーモアと受け取ってくれるだけならそんなに問題でもなかったのだが、中にはこれを暴言と捉えた人もかなりいたらしい。野党は聖なる牛をジョークのたとえに使ったことを問題視して攻撃、与党内にも政府の経費節減方針に閣僚が反論するのは如何なものかと批判を浴びている。今やタルール副大臣は、ツイッター上では一、二を争う超人気者である。

まあ個人的には閣僚級がエコノミークラスを使わなくてもいいのではないかと思わなくはない。セキュリティ上の問題もあるから、あまり露出が過ぎる場にVIPがいると、警備側も大変だろうし、近くに居合わせてしまった一般庶民も何らかの負担を強いられる。勿論、エコノミークラスのインド人乗客の傍若無人振りを体験してもらい、またツイッターで「もうちょっとスマートに行動しようよ」と呼びかけてくれたらそれはそれでいいかとは思うが…。
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